9月14日未明、突如としてサウジアラムコのアブカイクとクライスの施設計19カ所が爆撃され、それがドローン兵器によるものであることが伝わって市場は震撼する状況となりました。WTIの原油価格は短時間で15%も上昇するという動きを見せましたが、その後サウジアラビア政府が2~3週間で石油精製のレベルがもとに戻る見込みであると発表したことから今度は大きく下落するというかなりドラマチックな相場を見せてくれることになりました。
この原油相場はファンドによる投資がほぼ半分、石油会社が4分の1、金融機関が1.5割程度で個人投資家はわずかに1割程度しか参入していないとされていますが、平時にはトレンドが出やすいのが特徴でCFDを使えばかなり安いコストで取引できるのが特徴となっています。
そこで海外FXを見回してみますと、殆どがエネルギーを取り引きすることができることから今回はXMTradingで原油取引を考えてみることにします。
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XMTradingで取引できるエネルギー系は5つ
XMTradingのCFDで取引ができるエネルギー銘柄はすべて先物で、BRENT、GSOIL、 NGAS OIL, OILMnの5つが設定されています。BRENTはBrent Crude OilのことでGSOILはLondon Gas Oil、NGASはNatural Gas、OILがWTI OilでOILMnはそのミニということになっています。つまりXMTradingなら4つの原油関連の選択肢が設定されていることがわかります。原油は産油地によって商品がわかれており代表的な原油市場がそれぞれ先物商品を形成しているのが大きな特徴となっています。またこの価格には供給コストに加えて精製コストが上乗せされた値段で取引されています。OILはWTIの原油価格の先物で軽質油で、他の石油に比べて硫黄分が少なく、ガソリンや灯油への精製に向いていると言われており、市場価格の形成はこの価格をベンチマークにして決定されているため非常に重要です。ありがたいことにXMTradingではミニという1ロット10バレルから取引ができる商品も設定されており、通常の1ロット100バレルよりも手軽に売買ができるようになっていますので、まずは初心者ならばXMTradingではこれを選択すべきでしょうが、一般的には100バレルで勝負するのが面白いといえます。
ちなみにブレント石油あは英国とノルウェーの北海にあるブレント石油など15か所でとれる原油の総称となっており、当然のことながらロンドン商品先もの取引所で売買されています。価格はブレントが改定油田で運搬コストが安いとのメリットがあるためWTIよりはほぼ10ドル程度安く取引されています。
またLondon Gas Oilは精油後の軽油を原資産とした先物商品で価格は精製後のためWTIよりは10倍ほど高い価格ですが、ほぼWTIなどと同じように動くことになるのです。このように同じ原油関係でも銘柄の選定に幅があるのがXMTradingの特徴です。
レバレッジは最大66.6倍
WTI,ブレントともにXMTradingではレバレッジは66.6倍ですからいわゆる証拠金率は1.5%ということになりますから取引価格の1.5%の証拠金を用意すればいいことになります。さすがに888倍といったハイレバレッジは使えないのが現状です。
証拠金の計算方法
たとえばWTI原油先物の金額が58ドルとした場合は次のような証拠金が必要となります。
58ドル×取引量(100バレル)÷レバレッジ(66.6倍)=87.08ドル
となりますから直近のドル円レートが108円ならば9405円程度が証拠金となります。
ミニを選択すれば94円程度から取引できる勘定です。XMTradingではOILを0.1ロットでも売買可能ですから10ロットの取引も可能です。
売買利益について
原油価格というのは1ドル上昇するとどのぐらい儲かるのかはあまりピンとこないわけですが、1ドル108円で100バレル購入して1ドル上昇すれば10,800円利益がでることになるわけです。
今回のサウジアラビアの襲撃騒動ではざっと15%上昇していますから55ドルから63ドルまで跳ね上がったときにすべてをとることができれば8ドルの利益、これが1ロット100バレルなら800ドル、1ドル108円で売買ができたとすれば86400円の利益がでたことになるのです。
これはFXと比較してもなかなか面白いトレードができることがわかります。とくに66.6%のレバレッジでもこれだけとれるのですからロットを調整すればかなりの利益を目論むことができることが理解できます。
FXと同じプラットフォームで思いついたら取引できるのが魅力
XMTradingの場合にはFXとまったく同じプラットフォームで売買ができますから相場に異変があって動き始めそうだというときにすぐに取引を開始できるのがなんといっても大きなメリットと言えます。大きな取引ボリュームですとさすがに躊躇するものになりますが、このレベルの証拠金であれば比較的気軽に取引ができるのも魅力です。足元では一旦原油価格は落ち着いていますが、まだサウジアラムコの問題は解決を見ているわけではありませんので、さらなるチャンスが到来する可能性もあります。今のうちにどのように取引できるかを覚えておくのは決して無駄な作業ではありません。