海外FX業者でMT4をトレーディングツールとして利用しているところはEAを使った自動売買も認めているところが多くなっています。そのため自動売買が稼働できるVPSも一緒に無償、有償といったそれぞれの形で提供されるケースが増えています。

XMでもロンドンの自社サーバーが設置されているデータセンターにほどないところに外部のVPSを確保して顧客に提供しています。果たして個人で別のVPSを契約するのとXMが提供するVPSのどちらを選択するのがお得なのかについて考えてみることにします。

XMのVPSを無料で利用できる条件

XMでは以下の条件を満たせば無料で利用できるのは以下の要件を満たした場合になります。

  • 月に5Lot(50万通貨)以上取引を行っている
  • 5,000ドルの口座残高があり、1ヶ月以内に往復5lot以上の取引をしている

という条件を満たせば、VPSを無料で使用できます。

積極的に利用している方ならばそれほど難しい取引条件ではないと思われますが、この条件が満たされない場合には毎月FXの口座から28ドルが引き落とされますので注意が必要です。また口座残高がゼロになると自動的にVPSは解約されることになりますので口座の資金管理にもかなりの注意が必要になります。

XMが提供するマシンスペック

XMを通して利用できるVPSのスペックは以下のようになります。

  • OS Windows 2012 R2
  • CPU 1コア (600MHz)
  • メモリ 1.5GB RAM
  • HDD 20GB

VPSのスペックとしては平均的なもので必ずしも最新の高スペックとはなっていないようです。したがってこのVPSの中で複数のMT4を立ち上げて自動売買するのはさすがに厳しそうな状況です。物理的には10までのMT4を立ち上げることは可能とされていますが結局パフォーマンスを下げてしまいかねないので本当にそこまで利用したほうがいいのかの厳密な判断が必要になりそうです。

XMの提供するVPSの優位性について

XMが提供してくれるVPSの最大のメリットはXM社が設置しているサーバーのデータセンターから1.5キロという至近距離に置かれており、その間を光ファイバーで接続されていますからパフォーマンスは抜群で、自動売買やスキャルピングに使うのであればやはりXMサーバーと親和性の高いこのVPSを利用するのがお勧めになります。

サードバーティのVPSを利用する手もある

国内のVPSを借りた場合には月額料金はほぼ2500円程度、メモリ!GBで 50GBのHDDを利用することができます。スペック的にはXMの提供するVPSよりもかなりレベルの高いところもありますが、XMのロンドンのサーバーから6000キロも離れているところにVPSを設置することで本当に売買のパフォーマンスがでるのかという問題は常に付きまとうことになりそうです。

海外のVPSサーバーを独自に探して契約する方法ももちろんありますし、月額10ドルぐらいから利用できるところもあるようです。

しかしすべてのメンテナンスは自己責任ということになりますからそれなりのリスクを負うことになりメリットとデメリットは混在することになります。

またFXと同時にITに詳しくないととんでもない失敗をおかしてしまうこともあるのでかなり注意が必要になります。

たとえばVPSだけで安いから自前でウインドウズOSをインストールしてみたら定期的にアップデートされる機能が働いてしまい気がついたらサーバーがダウンしていたなどという笑うに笑えないことも起きていしまうわけですから、FX以外の部分にノウハウを持っていないとうまく使えないということもよく考えておく必要があります。

お勧めはXMのVPSでMT4単一使用

こうやって見てきますとスペックとしては最先端ではないものの、XMが提供してくれるロンドンのVPSを利用し、あまり無理せずに単一のMT4を動かして自動売買やスキャルピングに利用していくのがベストプラクティスになりそうです。

またスマホからリモートでMT4の操作ができるアプリも出回っていますのでXMのVPSにアクセスしてスマホでトレードするとか取引状況を確認するという方法も実現可能です。

国内でも台風や大規模な都市部の落雷による停電など不測の事態に見舞われることがありますが、こうしたVPSを利用していれば絶対に安心です。利用を検討してみる余地はかなりありそうです。