窓埋めの手法とは

窓が開くとはどういう状況なのか

FX(外国為替証拠金取引)で成果を出すためには、自分なりの勝てるやり方を身に付けることが一番です。24時間常にエントリーしているようだとなかなか勝率は上がりません。1日に1度のエントリーでも構いません。勝てる可能性の高い状況で取り引きすることが重要です。

しかし、為替相場の動向を予測することは簡単なことではありません。重要な経済指標の結果が良好でも、市場ではすでに織り込み済みで逆に下落することすらあるのです。レジスタンスラインやサポートラインをブレークしても、ダマシで、正反対に動き出すこともあります。

為替相場を100%読みきることは誰もできません。そんな中で、高い確率で利益を出せる状況と手法があります。それが「窓埋め」というトレード手法です。

「窓」とは「為替レートのギャップ」のことです。ローソク足チャートを見ていると、通常であれば、前のローソク足の終値から次のローソク足は上昇したり、下落するものですが、たまに「値が飛ぶ」ことがあります。大幅な急騰や急落によって、終値と次のローソク足の始値にスペースができるのです。これを「窓が開く」といいます。

窓が開くことが多いのは、「週明け」です。土曜・日曜を挟むことで、金曜の終値から月曜の始値にかけて窓が開きやすいからです。ただし、この窓が開くことを予測して取り引きするわけではありません。窓が開いてから為替レートがどう変動するのかを予測するのです。

窓が埋まるとはどういう状況なのか

では「窓埋め」とはどういう状況のことなのでしょうか?

これは窓が開いた後、「窓が開く以前の為替レートに戻る」ことをいいます。実はかなり高い確率で窓が埋まる傾向があるのです。

例えば米ドル/日本円(USD/JPY)で、金曜の終値が1ドル111.50円だったとします。そして月曜のオセアニア市場がオープンした後に窓が開き、1ドル111.20円まで急落していたとすると、30pips下落したことになりますが、しばらくすると30pips上昇し、先週の終値に並ぶのです。

つまり「窓が開いた瞬間に逆張り」し、「窓が埋まったら利益確定」します。これが窓埋めのトレード手法です。難しいことはないのですが、窓が埋まるまでに20時間かかることや、反発せずに強いトレンドが継続することもあります。必ず窓が埋まるわけではありません。

どういう状況になったらエントリーし、どこまで粘るのか、どこで損切りや利益確定するのかを事前にしっかりと決めておく必要があります。

30pipsの窓が開いた時だけエントリーし、60pipsまで含み損を抱えると損切り、30pips窓を埋めたら利益確定といったルールです。強いトレンドが発生しているのにも関わらず逆張りで粘っていると、含み損はあっという間に増えていきますので退き時も大切です。

上記の例だとリスクリワードレシオが0.5と1.0も下回ってしまいますが、かなり高い確率で窓埋めは成功するので、ここではあまり高いリスクリワードレシオにこだわる必要はないでしょう。

窓埋めが発生する要因としては、窓埋めを狙っているトレーダーが多いこと、多くの指値注文が約定すること、窓が開いた時点で利益確定するトレーダーが多いといった要素が絡み合っています。

ちなみに土曜・日曜に地政学リスクや政治的なサプライズが発生した場合、強いトレンドになって窓が埋まらない可能性が高くなりますので、情報の収集は確実に行い、特に何も変化がないにも関わらず窓が開いた場合だけエントリーするようにしましょう。

窓埋めはXMの規約に抵触するのか?

 

2つの口座で両建ては禁止

それでは海外のFX業者で日本人トレーダーから圧倒的な支持を受けている「XM」では。窓埋めのトレード手法は可能なのでしょうか?

当然ながら、窓が開いた時点でエントリーしてはいけないという規約はありません。

ただし窓が開いた時点で2つの口座で両建てし、一方で利益を出し、一方でゼロカットになるような手法は固く禁じられています。XMでは個人で8つまで口座を開設できるので、実現可能なのですが規約に抵触します。仮に利益が出ても没収されてしまうということです。ちなみに1つの口座であれば両建ては許可されています。

XMの会員ページでは「契約条件」として「法的文書」をいつでも確認することができます。また詳しく質問したい場合は、日本人スタッフにチャットやメールで確認することも可能です。

XMの規約によると、「価格のギャップがある時だけ取り引きをしているとレバレッジやボーナスの規制の案内が行われる」ことになっています。価格のギャップがある時とは、まさに週明けの窓が開いた時のことです。他にも重要な経済指標の結果が発表された直後などが当てはまります。

XMではトレーダーの取り引きを常にモニタリングしており、上記のような場面だけエントリーしていると目を付けられるということです。週明けの窓埋めだけハイレバレッジで取り引きしていると、規約に抵触したことになるでしょう。

つまり、窓埋めもしつつ、毎日他のタイミングでも取り引きをしていけば問題ないということになります。週明けの窓埋めだけ狙っていくと1週間に1回の取り引きどころか、2週に1回、3週に1回ということになるでしょうし、そこだけで大きな利益を出すため、窓埋めしていることは明白になります。

窓埋めだけ取り引きしていると口座凍結の危険性はある

「規約に抵触すると、規制の案内を行います」というのは実にソフトな感じを受けますが、メールで送られてくる案内の内容は「注意喚起」であり、注意を聞き入れないと判断された場合は、「口座の利用停止」ということになってしまいます。

さらに「決済の取消」「入金について手数料を差し引いて返金」「口座の閉鎖」という処置もあり得ます。こうなってしまうとXMでFXができなくなってしまい、後悔することになるでしょう。XMの充実したボーナスの恩恵は、他のFX業者では受けることができません。口座の凍結は絶対に避けたいところです。

しかも口座を凍結されてしまうとボーナスもすべて消滅してしまい、復活することができません。大きな損失です。

もっとも無難なのは、「窓埋めをしない」という選択です。わざわざ危ない橋を渡る必要もありませんので、他の勝負できるタイミングを探すことが一番いいでしょう。疑わしい行為は避けるべきです。

XMでは、週明けの窓埋め、複数の口座を使った両建てとは別に、他のFX業者を利用して両建てをし、為替レートの違いから利サヤを稼ぐアービトラージも規約に抵触します。他のFX業者の動向まではわからないだろうと思ってやっていたら大変なことになりかねません。

サイトによっては窓埋めやアービトラージが確実に儲かる手法として紹介されていたりするので、禁止行為だと知らずにXMで行い口座凍結になるトレーダーもいます。XMを利用して資産運用をしていきたいと考えているのであれば、週明けの窓埋めには手を出さないことをおすすめします。

まとめ

ということで今回は「窓埋め」というトレード手法について、またその手法がXMでは使えるのかどうかについてお伝えしてきました。

  • 週明けに為替レートが飛ぶことを「窓開け」と呼ぶ。
  • 週明けに窓が開いた場合、為替レートは戻りやすい。これを「窓を埋める」と呼ぶ。
  • 利益を出しやすいトレード手法だが、XMでは禁止行為になっている。
  • 規約に抵触した場合、口座凍結になる危険性もあるので注意が必要。
  • XMでは週明けの窓埋めはしない方がいい。

ぜひ余計な心配をせずに、健全なトレード手法で資産を増やしていけるようXMのルールはしっかり確認しておきましょう。