XMのスワップポイント

XMのスワップポイントの確認の仕方

FX(外国為替証拠金取引)では、為替差益(キャピタルゲイン)だけでなく、利息(インカムゲイン)でも利益を積み上げていくことができます。利息とは扱う通貨ペアの両国の金利差です。

日本やEUは超低金利政策が継続されていますが、アメリカは2018年には利上げを繰り返していましたし、トルコやメキシコ、南アフリカなどの新興国も高い政策金利になっています。つまり日本円を売って、米ドルを買えば、インカムゲインが期待できるというわけです。これが「スワップポイント」になります。

スワップポイントを受け取るためには、一定期間ポジションを保有する必要があります。ただし銀行のように長い期間はかかりません。スワップポイントは、毎日受け取ることができるようになっています。

厳密にいうと、夏時間の場合は、日本時間の5時59分から6時、冬時間では6時59分から7時のタイミングでポジションを保有していると、スワップポイントが加算されます。

スワップポイントは、ポジションを決済すると出金可能な残高に反映されることになります。ポジションを保有している間はスワップポイントだけの出金はできません。

このスワップポイントについては、FX業者によって格差がありますし、通貨ペアによっても大きく異なります。ロングポジションなのか、ショートポジションなのかでまったく真逆のスワップポイントになりますので、事前の確認はとても重要です。

XMでは、ホームページの「取引」⇒「FX取引」という流れで、扱っている57種類の通貨ペアのスワップポイントの一覧が表示されます。

トレードプラットフォームを利用してスワップポイントを確認することも可能です。MT4であれば、上部の「表示」⇒「通貨ペアリスト」⇒通貨ペアを選び、「設定」をクリックすればスワップポイントが確認できます。MT5では、左の「銘柄」を右クリックし、「銘柄」⇒通貨ペアを選択すればOKです。

XMのスワップポイントも毎日更新されますので、スワップトレードを考えている場合や、日をまたいでトレードする場合は、毎日必ずチェックしておくことをおすすめします。

スワップポイントが高い通貨ペア上位

超ハイレバレッジと充実したボーナスで、日本人トレーダーから絶大な支持を受けている「XM」では、具体的にどのようなスワップポイントになっているのでしょうか?

2019年2月下旬のスワップポイントで確認してみましょう。いずれも10万通貨(1Lot)を保有している場合の1日分のスワップポイントになります。スワップポイントの高い上位5通貨ペアをご紹介します。(小数点以下は切り下げています)

第5位 USD/MXN(米ドル/メキシコペソ)

ロング:-432(-2,504円) ショート:147(850円)

第4位 EUR/RUB(ユーロ/ロシアルーブル)

ロング:-270(-4,556円) ショート:65(1,105円)

第3位 EUR/ZAR(ユーロ/南アフリカランド)

ロング:-400(-3,184円) ショート:167(1,334円)

第2位 USD/TRY(米ドル/トルコリラ)

ロング:-379(-7,886円) ショート:232(4,839円)

第1位 EUR/TRY(ユーロ/トルコリラ)

ロング:-468(-9,739円) ショート:305(6,345円)

2019年1月、2月と通じてスワップポイントは変動しているものの、この順位は変わっていません。やはり注目されるのがトルコリラでしょう。ユーロ/トルコリラであれば、1Lotでなんと毎日6,000円以上のスワップポイントを受け取ることができます。1ヶ月でおよそ19万円のインカムゲインが期待できるのです。

ちなみに日本円絡みだと、USD/JPY(米ドル/日本円)で、ロング:5(549円)、ショート:-11(-1,151円)、EUR/JPY(ユーロ/日本円)で、ロング:-4(-436円)、ショート:-2(-246円)、GBP/JPY(ポンド/日本円)で、ロング:-0.4(-44円)、ショート:-7(-744円)といった感じです。日本円絡みのメジャー通貨ペアだとあまりスワップポイントは期待できないのが現状です。

スワップトレードの注意点

マイナスのスワップポイントには注意

ご紹介した通貨ペアのスワップポイントを見比べていくと気づくことがあります。両建てした場合、確実にマイナスのスワップポイントの方が大きくなるということです。XMでは複数の口座での両建てや他業者との両建て(アービトラージ)は規約違反となり、口座凍結の対象となりますが、ひとつの口座での両建ては可能です。しかし、ひとつの口座で両建てし中期で保有すると、スワップポイントのマイナスがどんどん膨らんでいきます。

ユーロ/トルコリラでロングポジションを保有した場合、日をまたぐとマイナスのスワップポイントがおよそ1万円にも達してしまいます。特に木曜の朝は要注意で、土日分のスワップポイントが先払いになりますので、3日分のスワップポイントが加算されます。ショートポジションであれば18,000円ほどのインカムゲインが入りますが、ロングポジションだと3万円ほどの損失となってしまうのです。

スキャルピングやデイトレードなどの短期売買は、日をまたぐ前に決済してしまうので、影響はまったくありませんが、スイングトレードやスワップトレードといった中期・長期売買についてはマイナスのスワップポイントには気を付ける必要があるでしょう。

スワップポイントの計算はたいへんで、日本円だとどのくらいプラスで、どのくらいマイナスなのかわからないこともあるでしょう。そういう場合はXMの「スワップ計算」を利用すると便利です。

XMのホームページから「FXを学ぶ」⇒「XMのFX計算ツール」⇒スワップ計算ツール「詳細を読む」でスワップ計算の画面に移れます。基本通貨、通貨ペア、口座タイプ、ロット数量を入力すると、スワップ買いとスワップ売りの日本円に換算した額が表示されます。クロス円以外の通貨ペアを扱う際はぜひ利用してみてください。

為替差損のリスクを考慮

そもそもXMは888倍といった超ハイレバレッジを効かせて取り引きするため、中期・長期の売買よりも、短期売買に適しています。大きな為替変動に合わせて売買を行い、そこで決済して利益を得て、なるべくポジションを保有し続けないことがリスクマネジメントになります。

例えば米ドル/日本円を扱って、スワップポイント狙いで10Lot(100万通貨)を保有したとします。スワップポイントは毎日5,500円ほどプラスになりますので、1ヶ月でおよそ165,000円の利益です。半年放置して保有しているだけで、99万円のインカムゲインとなりますが、この間に一度でも1円以上の円高に転じたらそこで為替差損は100万円になります。半年コツコツと貯めてきたスワップポイントは、一瞬で吹き飛ぶのです。

スワップポイントを多く稼ぐためにポジションを限界まで保有してしまうと、為替差損ですぐに強制ロスカットになっていまいます。特にトルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨はボラティリティが激しいので、ポジション量のコントロールは重要です。どこまでのリスクならば許容できるのか確認しながら、なるべく多くの余剰金で取り引きするのがスワップトレードのコツになります。

ちなみにXMでもこのようなリスクを警戒しており、トルコリラに関してはレバレッジの限度が100倍、ロシアルーブルに関しては50倍に制限されています。

XMのスワップポイントまとめ

以上がXMのスワップポイントについてです。最後にまとめてみましょう。

  • トルコリラ絡みの通貨ペアのスワップポイントが高い。
  • 木曜早朝に3日間分のスワップポイントが付与される。
  • スワップポイントの計算に困ったら、スワップ計算が利用できる。
  • 為替リスクをしっかり考慮したポジション管理が重要。

スワップポイント狙いでポジションを長期に保有する際は、細心の注意を払って、しっかりとストップロスを入れ、リスクに備えておくことが大切です。