XMでポジション比率を確認する方法

ポジション比率とは

FX(外国為替証拠金取引)は、その場の値頃感だけで売買しているとなかなか利益を出せません。上がると思って買ったら下がり、これ以上は下がらないと思ったら上がるといったように為替相場の動きと逆行してしまいがちです。FXで勝つためには、様々な情報を分析し、今後の為替相場の動向を予測していきます。

今後の強いトレンドを予測するうえでは、政策金利や経済指標の結果はファンダメンタルズ要素として重要視されています。ローソク足チャートや移動平均線などのインジケーターは、過去の値動きを知るうえで大切なテクニカル要素です。

しかし、FXで勝つためのヒントはそれだけではありません。

FX業者によっては、自社で取り引きしているトレーダーの売買状況を情報提供しているケースもあります。一般的には「ポジション比率」「売買比率」と呼ばれているもので、その通貨ペアは買いが優勢なのか、売りが優勢なのかを示しています。

あくまでもそのFX業者で口座を開設しているトレーダーの状況ですから、国内であれば口座数が少ないFX業者だと、あまり参考材料になりにくいでしょう。20万口座や30万口座というFX業者が多いのが国内の現状です。国内最大手のDMM FXでも70万口座をようやく突破できている状態なのです。

しかし、海外のFX業者で日本人トレーダーから圧倒的に支持されている「XM」であれば口座数が150万を突破しています。世界中にいるXMを利用しているトレーダーの売買の傾向を知ることができるのです。

データ対象数が多いということは、大多数の意見をしっかりと反映していることになります。今後の為替動向を予測するうえで有効な情報となるのが、口座数の多いXMのポジション比率のメリットになります。

XMのトレーダーダッシュボード

それでは、XMではどのようにしてポジション比率を確認していけばいいのでしょうか?

やり方は簡単です。XMの公式サイトのトップ画面で、「XMグループのトレーダーダッシュボード」を開くだけです。棒グラフが表示されますので、これがポジション比率を示しています。

上段から、EUR/USD(ユーロ/米ドル)、USD/JPY(米ドル/日本円)、EUR/JPY(ユーロ/日本円)、GBP/JPY(ポンド/日本円)、EUR/GBP(ユーロ/ポンド)、GOLD(金)、OIL(WTI原油)、JP225(日経平均株価指数)、SILVER(銀)、GER30(ドイツ株価指数)、US30(ダウ平均株価指数)という順序になっています。

横に伸びる棒グラフは2色で分けられ、「左側が緑で買いポジション比率」です。「右側が赤で売りのポジション比率」になっています。比率は数値でも表示されており、USD/JPYであれば、例えば「買い60.7%、売り39.3%」という形式です。緑のグラフが長くなり、その分だけ赤のグラフが短くなっています。これだと買いの方が優勢ということになります。つまり多くのトレーダーが円を売って、ドルを買っているということです。

緑と赤のグラフがちょうど同じような長さであれば、ポジション比率は50%ずつということになります。これはどちらが優勢、どちらが劣勢というわけではなく、互いに拮抗しているもみ合いの状態を示しています。

ちなみにXMのトレーダーダッシュボードは「15分ごとに更新」されています。一日の中でかなり頻繁に変化していくということです。

ただし「情報はあくまでも1時間前」のものです。ですから最新のチャートと見比べてみるとギャップがあるのです。スキャルピングなどの超短期売買を繰り返すトレーダーにとっては、時間差があるためにトレーダーダッシュボードの活用が難しくなるかもしれませんが、デイトレードやスイングトレードをするトレーダーにとっては、1時間の時間差は対処法によっては大きな問題にならず、逆にとても有効な情報となります。

ポジション比率をどう活用していくのか

トレンドを探る

XMのトレーダーダッシュボードに表示されるポジション比率は、どう活用していくのがいいのでしょうか?

為替相場は選挙のようなものなので、大多数の意見によって為替レートが定まります。XMのトレーダーダッシュボードは、その大多数の意見を常に確認できるようになっているのです。

ですからXMのトレーダーダッシュボードは、「トレンドを探る」ということに使えます。買いが圧倒的に優勢であれば、そのトレンドに乗って「順張り」をするというものです。強いトレンドが発生していれば、便乗するだけで利益を出すことができます。

ただし、トレーダーダッシュボードに表示されるポジション比率は1時間前のものであるということを忘れてはいけません。市場の流れがこの1時間で変わってきていることも考えられます。トレンドを探る際は、現状のチャートの状況と見比べて活用すべきでしょう。トレンドが終了している、反転している可能性もあるからです。その場合はポジション比率の低い方に「逆張り」していくことになります。

買いも売りもポジション比率が同じくらいであれば、なかなか動きにくいところなので、様子見に徹するのがいいかもしれません。はっきりとした動きが現れるまでは、待つということもFXで勝つためには重要です。

また、JP225やUS30といった株価指数の推移も為替相場に大きな影響を与えます。US30が堅調だとドル高になる傾向はありますし、翌日のJP225も堅調に推移しやすい状態です。JP225が堅調であれば円安になる可能性は高いでしょう。

自分が取り扱っていなくても、JP225やUS30が買い優勢なのか、売り優勢なのかを確認しておくことで、為替相場の動向も予測しやすくなります。

投資家心理を読む

FXで勝つためには、投資家心理を読むことが重要になります。上がると思えば下がり、下がると思うと上がるのが相場です。

買いが優勢だからといって、その後も堅調に推移するとは限りません。買いのポジションが積み上がっていけば、利益確定するトレーダーも増えて、そこから為替相場は下落しやすくなります。売りのポジションが膨らむと、やはりここで利益確定するトレーダーが増え、そこから為替相場は上昇していきます。特に月末は利益確定する動きが強くなるので注意が必要です。

もちろん地政学リスクや、経済指標・政策金利などでサプライズが合った場合は強いトレンドが形成されやすいので、順張りが基本ですが、特に大きな出来事がない中でポジション比率が一方的に偏る場合は、逆張りのチャンスとも考えられます。反発してきた分を利益にしていくことも可能です。ポジション比率が五分五分に近づくと利益確定という手法もあるということです。

買い(売り)のポジションを保有しているトレーダーは今、どんな思いでいるのか、どこまで変動したらポジションを手放そうと考えているのか、そんな投資家心理を読む材料としてもXMのトレーダーダッシュボードは活用できます。

XMのポジション比率有効活用方法のまとめ

チャートやインジケーターだけではなく、このようなポジション比率も有効なヒントになります。XMだからこそ母体数も多く、提供しているトレーダーダッシュボードは参考になるのです。

XMのポジション比率有効活用方法についてまとめてみましょう。

  • XMで取り引きしているトレーダーのポジション比率がわかる。
  • 15分ごとに更新され、反映されるのは1時間前のポジション比率である。
  • 主要通貨ペアだけではなく、主要なCFD商品も表示され、参考になる。
  • チャートでリアルタイムの値動きを確認しながら利用するのが効果的である。
  • 投資家心理を読む材料になる。

FXの勝率を高めていくうえでも、ぜひXMのトレーダーダッシュボードを有効活用してみてください。