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ここのところ英国のBREXITをめぐってはとにかくポンドを中心にして相場が乱高下する状況が続いています。こういう相場状況の時にはハイレバレッジの海外FX業者の取引はかなりリスクが高まることになるわけですが、実は業者サイドもそのリスクは十分に招致しており、あらかじめ相場があれそうな状況のときにはあえてレバレッジ制限に踏み切るケースもあるのです。

たとえばFXProですが、10月19日の土曜日に英国の下院議会でBREXIT案の採決を実施となったことから、19日の日本時間午前1時から21日月曜日の午後まで一時的にレバレッジを30倍にするという規制に出ています。

今回こうしたBREXITの議会投票に伴ってレバレッジ規制をかけたのはFXProとFXDD程度でほかの業者はそれほど心配をしていなかったようですが、ハイレバレッジを提供する海外FX業者は独自の判断でこうしたレバレッジ規制を行うことで無闇に週明けにギャップダウンやギャップアップが起きて顧客も業者自身も損失が出ないようにしっかりリスク管理を行っていることがわかります。

こうしたレバレッジ規制がかかりますと証拠金が充足しないポジションをもっている投資家はレバレッジ変更の段階でリカクになったり強制損切になったりしますので、かなり安全が保たれることになります。本来はこうしたレバレッジダウンのアナウンスがあった段階でポジションをもっている個人投資家自身がポジション整理をすべきところですが、国内の投資家の場合にはなかなか自主的には損切ができないことからこのようなオペレーションが実施されることになるのです。

リスク発生時の業者判断によるレバレッジ規制が起きるのが海外FXであるということはあらかじめしっかり理解しておきたいところです。