AXIORYの2019年リニューアル

bitwallet利用の停止

24時間取り引きができて、少額の資金からでも始められる投資がFX(外国為替証拠金取引)です。FXはレバレッジを効かせることができるので、少額の投資でもハイリターンが期待できます。国内ではレバレッジが規制されていて最大でも25倍ですが、海外では数百倍のレバレッジで取り引きすることが可能です。初めて海外FXにチャレンジする際には、多くのトレーダーが利用していて信頼できる大手のFX業者をおすすめします。今回登場する「AXIORY」は、そんなおすすめFX業者のひとつです。

2019年に入り、AXIORYは大きく変わりました。それが入金や出金に関する仕組みです。海外FXの場合、どうしても入金や出金に時間がかかってしまったり、手数料がかかってしまいます。それが数少ない海外FXのデメリットなのですが、AXIORYは入出金の際にほとんど手数料がかからないサービスの提供を始めたのです。2019年の春ごろの話です。

背景には2019年2月からbitwalletとの契約が解除され、bitwalletで入出金できなくなったという経緯があります。これにはAXIORYのメインバンクだったSparkasse銀行が、ユーロ圏外の金融機関へのサービスを終了したことによって、AXIORYとの業務提携を解消したことが影響していました。これをbitwallet側はAXIORYがSparkasse銀行より取引停止処分を受けたとして公表し、一方的に契約を解除したので、ネガティブサプライズとして拡散され、AXIORYはイメージダウンを余儀なくされます。現在は、AXIORYとSparkasse銀行が問題なく円滑に業務提携を終了したことが明らかになっていますので誤解は払拭されていますが、ネガティブキャンペーンの影響で資金を引きあげたトレーダーも多くいました。そのためAXIORYはリニューアルし、2019年3月より「国内銀行送金による入出金」を始めたのです。

トレーダーからしてみると、便利で手数料の安かったbitwalletが利用できなくなり一時は不満だったかもしれませんが、それ以上に便利で手数料が安い国内銀行送金が利用できるようになったのですから大喜びです。海外では国内銀行送金に対応しているFX業者は少なく、入金はできても出金はできないといったケースが目立ちます。AXIORYは国内銀行送金で入金も出金も可能です。これはAXIORYを利用するうえでとても魅力的なメリットとなっています。

メインバンクの変更

ちなみにAXIORYはメインバンクをSparkasse銀行から、ユニオン銀行に変更しました。これが2019年2月になりますが、同年の8月にはメインバンクをさらにユニオン銀行からドーハ銀行に変更しています。そのため顧客の取引資金の信託保全先も変更となりました。立て続けにメインバンクが変わることに戸惑っているトレーダーも多いかもしれません。

メインバンクをドーハ銀行に切り替えた理由としてAXIORYは、海外銀行送金において入出金の送金速度が遅いための対応と告知しています。海外銀行送金については着金まで1週間ちかく待つ必要もあるため、これで少しでも期間を短縮できるのであればトレーダーにとってはプラスです。

さらにAXIORYは告知の中で、GCC加盟国への進出を狙っていることにも触れています。GCCとは、Gulf Cooperation Council(湾岸協力会議)のことで、カタールやサウジアラビアなど6ヶ国がこの地域協力機構に加盟しており、このマーケット開拓のために本社がカタールにあるドバイのドーハ銀行をメインバンクにしたということです。

そもそもFX業界では、レギュレーションの変更や、提供するサービスの品質向上のためにメインバンクを切り替えることは珍しくありません。同じようなタイミングで、AXIORYの国内銀行送金システムが簡素化されています。それでは、現状のAXIORYの国内銀行送金のシステムがどうなっているのかについてご紹介していきましょう。

AXIORYの国内銀行送金のメリット

Curfexを利用した国内銀行送金システム

AXIORYの国内銀行送金がどれだけ便利でメリットが大きいのかを確認していきます。まず入金ですが普通にコンビニのATMで指定口座への振り込み可能で、早くて1時間ほどで反映されますし、遅くても翌日には反映されます。AXIORYは国内銀行送金に「Curfex」という国内銀行送金サービスを利用していますので、このCurfexの営業時間中である9時から18時まで(日本時間)であれば、当日中に反映されるわけです。入金時にかかる手数料は、振り込み手数料の数百円円のみです(銀行によって異なります。楽天銀行だとステージサービスで無料の場合もあります)。ただし、AXIORYでは入金時も出金時も2万円以下の場合は、AXIORYに手数料として1,500円支払うことになりますので、2万円以上を入金するようにした方が確実にお得です。

出金については翌日以降の反映になりますが、海外銀行送金より早いのは間違いありません。Curfexを利用すると、出金時にその1%が手数料としてかかります。例えば100万円出金するのであれば、1万円の手数料がかかるというわけです。こうなると海外銀行送金の方が手数料は安くなるのですが、なんとこのCurfexの手数料をAXIORYが全額負担してくれるのです。つまり出金時にかかるコストはゼロということになります。これだけ早い期間で着金されて、しかも手数料がかからないというのは海外FXでは驚きのサービスです。AXIORYでは2万円以上の入出金に関してはほとんど手数料がかからないということなのです。当然ながらbitwalletを利用するよりもはるかに便利です。

レギュレーションの変更が最近だっただけに、情報が錯綜して本当に出金手数料がかからないのか?と思われる方もいるかもしれませんが、AXIORYのサポートセンターに問い合わせしたところ、はっきりとCurfexの出金手数料は全額AXIORYが負担するとの力強い回答が返ってきました。

2019年8月よりさらに簡素化

しかもこのCurfexを利用した国内銀行送金システムが2019年8月7日以降、簡素化されました。初めてCurfexを利用する場合は、別途Curfexに登録する必要があるのですが、これまではCurfexを案内する利用申し込み用のURLが送信されてきていました。今後はこの過程が撤廃され、My Axioryから手続きできるようになったのです。これによってAXIORYに登録されている個人情報が、一部自動的にCurfexと共有されるため、登録の際に手間が省けます。

ただし、手動で入力しなければならない箇所もありますし、本人確認書は改めてCurfexに提出しなければなりません。またセルフィー(自画像)の提出も求められることになります。この辺りは安全面を考慮すると、省略したり、FX業者に依頼すべき内容ではありませんので、必要な作業といえます。

後はCurfexから振り込み口座情報がメールで届きますので確認し、アカウントを有効化すればいつでも国内銀行送金サービスを利用できるようになります。指定銀行口座に入金すると、Curfexから入金受け付けメールが届き、AXIORYの取り引き口座への入金が完了します。Curfexに登録を済ませてしまえば、かなりスムーズに入出金ができるようになるでしょう。

2019年8月段階としては、Curfexの国内銀行送金サービスを利用できるのはAXIORYだけです。これは他社と差別化を図るうえで大きなアドバンテージといえるのではないでしょうか。今後はCurfexを利用したサービスを提供する海外FX業者も増えてくるかもしれません。FX業者を選ぶうえで「レバレッジ」「スプレッド」「ボーナス」「スワップポイント」というところに注目しがちですが、海外FXに投資するのであれば、「入出金の方法や手数料」についてもこだわるべきでしょう。その点においてAXIORYはとてもおすすめのFX業者です。