海外FXというのは利用し始めてみますと、業者のサーバーが遠く離れたところに設置されていることをすっかり忘れてしまうほどスムーズに取引ができるものですが、実際には利用地とサーバーの設置場所との物理的な距離は取引に少なからず影響を与えるものとなっています。最近はやりのクラウドサービスでもアマゾンのAWSやマイクロソフト、オラクルなどはサービススタート当初は米国にあるサーバーにアクセスするというやり方をとっていましたが、今は利用地に隣接した場所にデータセンターを開設することで接続パフォーマンスのレベル低下イシューを解決させるようになっていますから、FXといえども利用地に近いところにサーバーがあるほうが売買のレスポンスが高くなるのは言うまでもありません。

XMにおけるサーバーアクセシビリティ向上の取り組み

XMTradingはセーシェルを本拠地としていますがキプロスを本拠地とするXMと同様にサーバーはすべてロンドンシティに隣接したデータセンターに格納されています。東京からロンドンまではざっと9600キロほどあるわけですから日本からオーダーをかけてまたサーバーから情報が戻ってくるのにはその倍の距離を行き来する必要がでてくることになるわけです。地球の一周の距離がほぼ4万キロですからその半分ぐらいの距離でやり取りをすることになるという意味では国内にサーバーを設置している業者よりははるかに分が悪いことになってしまいます。

これを少しでも解決するためにXMTradingは場所はセキュリティ上の問題から公表していませんが、日本もしくはその隣接地にミラーサーバーを設置しそことロンドンを専用線で結ぶことにより取引の遅れを解消する努力をしています。もちろんこれによりダイレクトにロンドンまでアクセスするよりはかなり売買スピードが速くなるわけですがユーザーサイドも約定力を高めるために努力すべきことがあります。

安定した固定ブロードバンドを利用するのは必須要件

最近はモバイルブロードバンドを利用して本当にスマホひとつで取引をしている人が見受けられますが、物理的にはそれでも可能であったとしてもやはりさらに取引の精度を上げることが重要になります。

海外FX取引で必須と思われるのは家庭用のブロードバンドを利用してインターネット接続を安定的に高速スピードで実現できる接続環境を確保することが絶対となります。

ルーターやWIFIを利用することでパフォーマンスを落とさないこと

せっかくブロードバンドを利用しても家庭内でルーターやWIFIなどパフォーマンスを下げるような機器を間に挟まないようにすることは重要です。光ファイバーを接続したのにちっともパフォーマンスが上がらないといった話をよく聞きますが自分の家庭の中でこうしたパフォーマンスを発揮させない機器に接続しないようにすることは極めて重要です。集合住宅であらかじめインターネット回線が引き込まれている場合にもパフォーマンスイシューが発生することが多くなりますので、取引するにあたっては専門家のチェックを受けるなど最善の環境を実現できるように努力することが必要です。

接続端末機器にも気を遣う

最近のスマホはほとんどPC並みのスペックを持っていますが、やはり海外FXを安定して利用するならPCの環境で行うことがお勧めになります。

新しいPCであればハイエンド用のモデルを購入しなくても十分に機能しますが、ウインドウズ10を使いMT4やMT5を稼働させるのであればCPUのパフォーマンスもさることながらかなりたっぷりとしたメモリを実装することが非常に重要になります。そもそもPC用に開発されたMT4のソフトウエアは相当なデータをキャッシュでとりこんで利用することになりますから、長時間に渡ってソフトを立ち上げたまま延々と取引をしていますとかなりメモリを喰うことになり、PC自体のパフォーマンスを大きく低下させる大きな原因となることも考えられます。

とくに1台のPCでいくつものMT4を立ち上げたり複数の液晶画面を使ってチャートを多数展開して売買するようなケースではPCにかなりの負担になることは間違いなく、エントリーユーザー向けのPC一台では足りなくなることもありえます。

できるだけハイエンドなPCを用意することも海外FXで成功する基本的な秘訣になるのです。

定期的にレジストリクリーナーで余分なキャッシュを消去するのも重要

最近はPCに実装されているセキュリティソフトなどにレジストリクリーナーが実装されていることも多くなっていますが、長時間PCを稼働させて余分なキャッシュデータを取り込んでしまっている場合にはこうしたソフトを稼働させて定期的に過剰な取り込みデータを削除するといったケアも重要になります。

また土日など取引に使わない時には定期的に再起動してMT4に蓄積された余分なキャッシュを取り除くというメンテナンスも必要です。

業者が提供するVPSを日常的な取引に利用するという手も

海外FX業者はVPSを提供してくれるところもありますが、こうしたサービスを利用するのも一つの取引スピード改善方法になります。

たとえばXMであればロンドンに位置するデータセンターからわずか1.5km先に光ファイバーで接続されたバーチャル プライベート サーバー(VPS)を提供してくれていますので、リモートアクセスで画面を見ることができればかなり早い取引を実現することも可能になるのです。XMの場合口座に最低金額5000ドル以上またはそれに相当する額を維持し、1か月に最低でも5往復ロット 以上の取引を行えば、会員エリアからいつでも無料で VPSサービスを利用することが可能になるのです。

仮にこの条件を満たさなくても会員ページからXM VPSを申し込めば毎月第一営業日に MT4/MT5口座から28ドルを支払って利用が可能です。XMのサーバーから至近距離にあるVPSですから取引パフォーマンスは抜群によくなります。VPSというととかくEAを使った自動売買の道具と思われがちですが、こうした取引高速化にも一役買ってくれることになるのです。

以上ご紹介しましたように海外FXで最適なパフォーマンスを実現・維持するためにはそれなりにユーザー側も努力しなくてはならない部分があることはあらかじめしっかり理解しておきたいところです。