本邦の個人投資家というのはとにかくスワップで毎日利益を得られるというのが非常にお好きなようで、24%というきわめて高い政策金利に引き寄せられてリスクも忘れてスワップ狙いの取引をされる方が非常に多いのにはとにかく驚かされます。
足元のFX市場ではドル円もユーロドルも大きく動かない状態が延々と続いていますから勢いスワップ狙いというのもわかりますが、今どき主要国の金利が軒並み2%台以下のときに24%という破格の政策金利がつく国のリスクというものがよく理解されていないのではないかという印象も強く持つ次第です。
しかしこのトルコリラ、国内業者でトルコリラ円でスワップ狙いの売買をしてみても実はたいしてスワップポイントがつかないことが海外業者と比較してみてもよくわかるのです。そこで今回はXMのハイレバでドルトルコリラのスワップ狙い取引をしてみたら一体どういうことになるかを考えてみました。
日本のFX業者のトルコリラスワップは決して高くない
トルコリラ円の取引ということになりますと通貨ペアの設定の関係でどうしても国内の店頭FX、もしくは取引所FXの業者を利用することになります。しかしこの間にかなり政策金利が上昇したにも関わらず一部の業者は決してスワップポイントをそれに合わせて増加しているとはいえず、ほかの主要通貨にろくなスワップポイントがつかないのでなんとなく得した気分になっているだけという大きな問題があります。
長くトルコリラ円の取引をされている方はお気づきかと思いますが、政策金利が17%程度だったときと足元の24%では1.5倍近くスワップが増えてもいいようなものなのですが、ごく一部の業者以外はそうした高いスワップを提供していないことがわかります。
そこでFXスワップ計算機を実装しており取引の前のコストからスワップまですべてが確認できるXMを利用してもっとも市場で流動性の高いドルトルコリラを10万通貨取引したらどうなるかについてチェックしてみますと次のような数字がえられます。
上の画面はXMに実装されているオールインワンの計算機をもとにしてリアルタイムの証拠金並びにスワップを計算してみたものです。
ドルトルコリラ10万通貨を売った場合、1日に5300円強ほどのスワップが付与されることがわかります。
これだけ見ますとトルコリラ円の10万通貨と大違いと思われるかも知れませんが、そもそもトルコリラ円はレバレッジ1倍で購入しても180万円強のコストで済むわけですが、ドルトルコリラを10万通貨レバレッジ1倍で売った場合には1086万円以上の証拠金が必要になりますから投資対効果で考えたときにはスワップも6倍程度かけて比較してみないことには得か損かは判らない状況といえるわけです。
そこで国内業者の最高スワップ112円を6倍してみますと672円ですから、やはりかなり差があることがわかります。但しドルトルコリラの証拠金は日本円ベースではかなり高くなるのは事実です。そこで登場するのが888倍のレバレッジということになるのです。
ドルトルコリラの証拠金の高さをハイレバでカバー
仮にドルトルコリラ10万通貨を888倍のレバで売った場合にはかかるコストは12、169円ほどで、毎日5300円強のスワップを得ることができるわけですから1か月なら実に1か月なら15万9000円ものスワップがつくことが考えられるのです。
もちろん価格変動による損失も10万通貨ですと莫大ですから余剰の証拠金をあらかじめ投入しておく必要がありますが、上昇相場ならばこれを使わない手はないと言えるのです。
この場合にはとにかく歩が悪くなったらしっかり損切していつまでもSell & Holdすることにこだわらない売買姿勢が求められることは確かです。
またそこまで証拠金リスクを冒して取引をしたくないと考える方ならこんな少額投資の方法もありうるのです。
こちらは国内で毎日10万通貨のトルコリラ円をロング保有して得られるスワップポイントとほぼ同じような金額をXMの888倍ならいくらの証拠金で実現できるかを想定して計算したものです。
888倍を利用した場合、2万2000通貨を売れば毎日116.700円のスワップポイントをゲットすることができるわけです。それに必要な証拠金はたった257.63円ですから非常に限られた金額でほぼ同じ程度のスワップを獲得することができることわわかります。
まさかの時にはゼロカットシステムで損失回避
XMの場合まさかの時に損失が証拠金を上回っても追証を求められることは一切ありませんから、最初からとりうるリスクの範囲の証拠金だけ投入しスワップを稼ぐことにして万が一大幅に価格が下落してもゼロカットシステムで損切してお仕舞にするといった割り切った取引をすれば国内のトルコリラ円取引に大きな資金を投入し、しかも暴落のたびに証拠金を上回る損失を食らって追証を支払うよりははるかに安全な取引をすることができるようになるというわけです。
ハイレバレッジというとイメージから見ても非常に危ない印象があるものですが、実はそのメリットは使い方次第で、国内で延々とトルコリラのようなリスキーな通貨を保有し続け、価格が下がるとドルコスト法だなどと言って単にナンピンを繰り返しては何年かに一度の暴落を食らって追加金を泣く泣く支払うというみじめな取引をするよりもかなり安全で快適な取引ができるのです。
トルコリラのスワップ狙いをお考えの方はぜひこうした斬新な取引法を検討されてみてはいかがでしょうか?