余剰証拠金とは?

残高とクレジット

FX(外国為替証拠金取引)は、海外のFX業者では国内のFX業者とは比較にならないほど高いレバレッジを効かせることが可能です。特に日本人トレーダーから高い支持を集めている「XM」では888倍のレバレッジで取り引きすることができます。

XMで取り引きをしていくためには、MT4やMT5といった世界中で広く愛用されているトレードプラットフォームを使っていくことになりますが、表示が異なるので国内のFX業者のオリジナルのトレードプラットフォームに慣れていると、違和感を覚えるかもしれません。

今回は証拠金の項目について確認していくとともに、余剰証拠金がマイナスになった場合の対処法をご紹介していきます。

まずは「残高」と「クレジット」の違いですが、残高は入金した金額の残高です。利益を出していれば入金額よりも増えているでしょうし、損失を出しているのであれば入金額よりも減っているでしょう。

クレジットは、XMの「ボーナス」のことになります。口座開設ボーナスや入金額に応じたボーナスがあり、これを残高に加算することによって証拠金は増えてより大きな取引ができるようになるのです。

損失が出た場合は、まず残高が優先されて減るということは知っておくべきでしょう。含み損で残高がマイナスになっても、ボーナスでカバーできるのであればまだ取り引きを続けることが可能です。

有効証拠金、必要証拠金、余剰証拠金

一方で証拠金について3種類の記載があります。「有効証拠金」「必要証拠金」「余剰証拠金」です。どれが何を示しているのでしょうか?

「有効証拠金」というのは、「残高+クレジット+評価損益」です。XMではボーナスがあります。例えば5万円の入金をすると、100%分のボーナスバックによって倍の有効証拠金となり、かなり有利に取り引きを進めていくことができます。有効証拠金は10万円となるのです。

「必要証拠金」というのは、「最低限度必要な証拠金」です。例えばXMのスタンダード口座で米ドル/日本円(USD/JPY)を2Lot(20万通貨)保有していたとします。1ドル110円だとすると、「110(為替レート)×20万(通貨量)÷888(レバレッジ)」となりますので、24,775円が必要証拠金です。5万円の入金時のボーナスで2Lotは保有できるわけです。

これがもし、レバレッジの限界が25倍の国内FX業者だと、「110×20万÷25」となりますので、必要証拠金は88万円にもなります。必要証拠金を比較すれば、より手軽に始められるのがXMであることがわかります。

「余剰証拠金」というのは、「後どのくらい証拠金に余裕があるのか」を示しています。「有効証拠金-必要証拠金」ということです。余剰証拠金が少ないということは、かなりギリギリの状態で資産運用をしていることになります。

FXで利益を積み上げていくためには、やはりこの余剰証拠金を重視する必要があるでしょう。余剰証拠金は、トレーダーの体力です。これが少ないということは損失が発生しただけですぐに退場となる可能性があります。逆に余剰証拠金が潤沢だと、多少の損失にはびくともしません。

FXで勝つためにはメンタル面の充実も非常に大切です。余剰証拠金が少ないような損失に耐えられない環境で取り引きしていると、感情的になりがちで、せっかく事前に決めたトレードルールを遵守できなくなります。それだけ勝率も下がるのです。

こちらの証拠金はMT4やMT5のターミナルですぐに確認できるようになっていますので、常に自分がどこまでのリスクを許容できるのかをしっかり把握しながら取り引きを進めていってください。

証拠金維持率

自分の現状がどうなっているのかをすぐに確認できるのが、「証拠金維持率」です。こちらは「有効証拠金÷必要証拠金×100」という計算結果が表示されます。有効証拠金が豊富であり、ポジションの量を抑えて必要証拠金が少なければ、証拠金維持率は高くなります。

これは余剰証拠金と同じような意味を持っています。余剰証拠金にかなりの余裕があるということは、証拠金維持率も高く、心配なく取り引きを続けていくことができます。逆に証拠金維持率が低下しているということは、余剰証拠金にも余裕がなくなってきていることを表しています。

証拠金維持率の理想としては、300%はキープしていきたいところです。つまり必要証拠金の3倍の有効証拠金ということになります。ただし2Lot(20万通貨)の場合、1ドル110円が111円に1円変動しただけで20万円の損益です。超ハイレバレッジで取り引きしている場合は、本当にこの証拠金維持率で問題ないのか常に確認し、実効レバレッジを引き下げるなどの工夫をしていく必要があるでしょう。

余剰証拠金がマイナスになった場合

これ以上のポジションは持てない

それでは、余剰証拠金がマイナスになった場合はどうなるのでしょうか?

余剰証拠金がマイナスになるということは、含み損が大きく膨らんだことによって有効証拠金が減り、有効証拠金よりも必要証拠金の方が高くなった状態です。当然のようにこれ以上、ポジションの量を増やすことはできません。

ポジションの量を追加したいのであれば、追加で入金して余剰証拠金をプラスにするだけではなく、必要証拠金を上回る必要があります。

そもそもここまで含み損が膨らんだのであれば、損切りを検討すべきかもしれません。含み損が膨らんだからと塩漬けにしておくと、最悪の事態を招く恐れがあります。さらに含み損が膨らむと、損失を確定されて、強制決済されてしまう「強制ロスカット」になってしまうのです。

また、リスクマネジメントせずに限度いっぱいまでポジションを持ってしまうと、すぐに余剰証拠金がマイナスになります。どうしても大きなリターンが欲しくなって、ポジションの量を増やしがちになる人は、余剰証拠金を確認しながら最適なポジションになるように調整しましょう。

ちなみに国内であれば、余剰証拠金がマイナスになった時点で、ほとんどのFX業者では強制ロスカットになります。

強制ロスカット

有効証拠金と必要証拠金が同額になったということは、証拠金維持率は100%です。このラインを強制ロスカットのラインに定めているFX業者が国内には多いのです。証拠金維持率が100%だと、あくまでもマージンコールが発生するだけで、強制ロスカットは証拠金維持率が50%を下回ってからというFX業者もあります。

強制ロスカットになれば、すべてのポジションが強制的に決済されます。為替レートは上がりもすれば、下がりもします。塩漬けしておけば価格が戻ってきて、利益を出すことも可能なのですが、強制ロスカットされてしまうと、致命的な損失を出すことになるのです。

XMの強制ロスカットのラインは、証拠金維持率20%に定められています。つまり含み損が膨らんで、余剰証拠金がマイナスになってもまだ耐えることができます。

どんな状況になると強制ロスカットになるのか、具体的な例で考えてみましょう。残高とクレジットで10万円あったとします。必要証拠金が48,000円だったとして、含み損の金額が-90,400円となると、強制ロスカットです。ポジションが無い状態で、手元に残った証拠金は9,600円ということになります。

この状況だと、仮にポジションが米ドル/日本円(USD/JPY)で2Lot(20万通貨)だった場合、45.2pipsの含み損で強制ロスカットです。こう考えてみると、やはり資金は多くあった方が有利です。余剰証拠金が多ければ、高い証拠金維持率をキープできるので、少々の含み損でも損切りすることなく、反発を待つという選択肢も選ぶことができるからです。

残高ゼロでゼロカット

国内のFX業者と大きく異なるのは、XMでは「ゼロカット」を採用しているという点でしょう。国内ではゼロカットが許可されていません。

チャートを確認すると、突然価格が急騰したり、急落して「窓を開く」ことがあります。価格レートが飛ぶのですが、するとその間では強制ロスカットが作動しないので、再び価格が示された際に強制ロスカットされ、余剰証拠金どころか、有効証拠金がマイナスになることもあるのです。つまり資金をすべて失い、さらに借金を背負った状態になります。

2015年のスイスフランショックなどがその一例です。実際に国内のFX業者を利用していたトレーダーは、借金返済による追証を受けています。この時、XMでは有効証拠金のマイナス分はすべてゼロカットしました。資金はゼロになりますが、借金にはならないのです。

このゼロカットは、余剰証拠金がマイナスになった際には作動しません。ゼロカットが作動するのは、あくまでも残高がマイナスになった場合です。ちなみにボーナスも補填に充てられてゼロになってしまいます。

強制ロスカットもゼロカットも再起を図るうえでかなり厳しい状態に陥りますので、そうならないように事前に対応していきましょう。

まとめ

余剰証拠金がマイナスになった場合、強制ロスカットやゼロカットになる危険性が高まっていますので、なるべくだったらそのまま放置しておかず、以下2つの選択肢をおすすめします。

  1. ポジションを一部決済して、必要証拠金を減らし、余剰証拠金を増やす。
  2. 追加で入金して有効証拠金を増やし、余剰証拠金に余裕を持つ。

ただしテクニカル分析やファンダメンタルズ分析の見通しで、トレンドの転換期を迎える予想であればそのまま塩漬け状態でも利益に繋げていくことはできます。

逆に根拠もなく、「損はしたくないから」という感情的な理由だけで塩漬けにするのは、大きな損失を招く可能性があるということは常に意識しておくべきです。

XMは強制ロスカットのラインが低く設定されていますので、国内のFX業者ほどすぐには強制ロスカットにはなりませんが、超ハイレバレッジを効かせて、多いポジションで取り引きしている場合は別です。かなりハイリスクになっています。FXでは、トータルで勝つために、リスクマネジメントが確実に必要になりますので、余剰証拠金にはしっかりと注目していきましょう。