FXではスプレッドが手数料扱い

FX(外国為替証拠金取引)では、レバレッジを効かせることができ、少ない資金から始められるというのが魅力になっています。さらに「取引に関する手数料無料」となれば、トレーダーの負担はより軽減されます。

実際に手数料無料と掲げているFX業者は、国内、海外問わず多くあります。基本的に「NDD方式」(ノーディーリング・デスク)で、「ECN」(電子取引所取引)を採用している業者や口座以外は手数料は無料となっています。

しかし、それではFX業者は利益を出すことができません。そこで登場するのが「スプレッド」です。これは同じ通貨であっても買値と売値に差額を設けて、その差額分を業者の利益として徴収するという仕組みになります。

簡単にいえば「スプレッド=取引手数料」です。つまりどこのFX業者を利用しても、取引手数料はかかるということなのです。

ただし国内のFX業者は、このスプレッドを狭くすることで競い合っています。米ドル/日本円(USD/JPY)であれば、0.3pipsという最小水準で設定するFX業者も珍しくなくなりました。

これは国内のFX業者が「DD方式」(ディーリング・デスク、OTC、相対取引)を採用しているからです。トレーダーの注文に対してディーラーが仲介します。勝てる注文はそのまま通し、負ける注文は呑みます。トレーダーの負けがそのままFX業者の利益になりますので、極端にスプレッドを狭く設定できるのです。

しかし一方で、ディーラーの意図に反したトレーダーの勝ち分は、FX業者の損失となります。そこで発生するのがリクオートやスリップページなどです。トレーダーは不利な状態で約定することになります。

スプレッドが狭いからという理由だけで国内のFX業者を選択するのであれば、検討の余地があるでしょう。

XM(XMTrading)でのスプレッドは?

それでは海外のFX業者で、日本のトレーダーから人気のある「XM」(XMTrading)のスプレッドはどのような設定になっているのでしょうか?

まず前提として海外のFX業者の多くがDD方式ではなく、NDD方式を採用しています。これは海外のトレーダーにニーズに応えたものです。スプレッドの狭さ以上に、注文方式や約定のしやすさにこだわっているトレーダーが多いからになります。

XMの「マイクロ口座」と「スタンダード口座」は、共にNDD方式の「STP」を採用しています。これは国内のFX業者と同様に、手数料を上乗せしたスプレッドになります。DD方式との違いは、FX業者はカバー先の銀行と複数契約を結んでおり、その中から最安値を選んでトレーダーに表示するのです。インターバンク市場に近いレートが示されます。

ディーラーを介さないので呑み行為はありません。トレーダーが勝って、トレード回数を増やしてくれればくれるほど、スプレッドによる収入が増える仕組みです。

DD方式よりも透明性ははるかに高いのですが、カバー先が提示するレートによってスプレッドも変動します。原則固定ではなく、変動性のスプレッドです。最小スプレッドが0.2pipsだったとしても、平均すると1.5pipsを超えてきたりするわけです。

ただしNDD方式ではリクオートやスリップページが発生しにくく、ストップ狩りやスキャルピング拒否などもありません。その分だけスプレッドは広めです。

XMの場合では、米ドル/日本円で1.6pips、ユーロ/米ドルでも1.6pips、ユーロ/円で2.6pipsほどが目安になります。国内では扱えない超ハイレバレッジで取引できるメリットを考えれば、XMのスプレッドは負担にはならないでしょう。

他の海外FX業者で米ドル/日本円で3.0pips、ユーロ/円で4.0pipsのスプレッドというケースもありますから、XMはより有利な条件でトレードすることが可能です。

XM Zero口座は、よりスプレッドが狭い

スタンダード口座同様に、1Lotを10万通貨で取引できるのが「XM Zero口座」になります。XM Zero口座は、スプレッドが日本のFX業者以上に狭く設定されているのが大きな特徴です。

米ドル/日本円で0.1pips、ユーロ/米ドルでも0.1pips、ユーロ/円で0.6pipsほどが目安になります。かぎりなくスプレッドはゼロに近づいているわけです。

国内のFX業者でスプレッド最小を誇るSBI FXトレードでも、米ドル/日本円で0.27pips、ユーロ/米ドルでも0.48pips、ユーロ/円で0.39pipsとなっています(1万通貨までのスプレッドなので、1万通貨を超えるとさらにスプレッドは広がります)。

XM Zero口座は、NDD方式ですが、ECNを採用しています。STPがカバー先の銀行に直結しているのに対し、ECNはインターバンク市場に直結しています。つまりトレーダー同士が注文をぶつけ合うことになります。これによりスプレッドは限りなくゼロに近づくわけです。

海外のFX業者で、スプレッドが狭いとされているのはすべてこのECNです。TradeviewやAXIORY、MILTON MARKETS、Titan FXなどが有名です。米ドル/日本円やユーロ/米ドルのスプレッドは0.4pipsを下回ってきます。

ただし、ECNの場合、スプレッドとは別に正式な手数料がかかります。買った際に手数料がかかり、それを売った際にも手数料がかかる仕組みです。往復いくらと設定されています。

XM Zero口座の場合は、1Lot(10万通貨)の取引をすると、片道5ドル、往復で10ドルの手数料がかかります。1米ドル110円だとすると、往復で1,100円です。もちろん0.1Lotでの取引も可能ですから、1万通貨だと往復110円の手数料です。1.1pipsということになります。ですから実質的なスプレッドは、米ドル/日本円で1.2pips、ユーロ/米ドルでも1.2pips、ユーロ/円で1.7pipsということになるでしょう。

ちなみにTradeviewやAXIORY、MILTON MARKETS、Titan FXなどのECNも、すべて表示されているスプレッドとは別に往復の手数料がかかりますので、仮にスキャルピングなどをして取引の回数が増える際には注意してください。

このように海外のFX業者も、NDD方式でありながら国内のFX業者に匹敵できるスプレッドを設定してきています。超ハイレバレッジで取引ができるだけでなく、スプレッドも狭いのであれば、日本のトレーダーの目が海外のFX業者に向けられるのも仕方がないことです。

仮に国内のレバレッジが規制され、最大10倍になった場合、さらに多くのトレーダーが海外のFX業者に流れていくことになるでしょう。その際には、信頼してできる実績があり、豊富な通貨ペア、貴金属やCFD銘柄なども用意しているXMに人気が集中するのではないでしょうか。