FXで扱う通貨は2種類に分けられる

FX(外国為替証拠金取引)では様々な国の通貨を扱うことができますが、すべての通貨で取引できるわけではありません。FX業者によって扱っている通貨ペアは異なります。

国内のFX業者であれば、クロス円中心で、メジャー通貨の米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、イギリスポンド(GBP)、豪ドル(AUD)、カナダドル(CAD)、スイスフラン(CHF)はほとんど扱っています。

マイナー通貨については、ニュージーランドドル(NZD)はよく見かけますが、他にはメキシコペソ(MXN)、南アフリカランド(ZAD)、トルコリラ(TRY)といった新興国通貨を扱っていたり、扱っていなかったりといったスタンスです。南アフリカランドは扱っているものの、南アフリカ/日本円(ZAR/JPY)のみの通貨ペアだったりもします。

また一部では人民元(CNH)、香港ドル(HKD)、韓国ウォン(KRW)、ノルウェークローネ(NOK)、ポーランドズロチ(PLN)なども扱っています。

メジャー通貨は通貨量が多く、流動性が高いため、比較的為替レートが安定していますが、一方で新興国通貨は流動性が低く、ボラティリティが高いためハイリスクになりがちです。テクニカル分析が成果に繋がりやすいのは、やはり取引量の多いメジャー通貨ペアになってくるでしょう。

世界の基軸通貨は、かつてはイギリスポンドでしたが、現代は米ドルになります。アメリカの景気動向、各国との貿易や政治の関係性は為替相場に強く影響してくることになるのです。ですからどの通貨ペアを選択するにしても、アメリカのダウ平均やS&P500などの株価指数、パウエルFRB議長の発言、10年国債利回り、経済指標の結果、トランプ大統領の発言については注目していく必要があります。

XM(XMTrading)で扱える通貨ペア

国内のFX業者では通貨ペアが、およそ30種類前後が目安になりますが、海外FX業者の代表として人気を誇る「XM」(XMTrading)ではどうでしょうか?

XMで扱っている通貨ペアはなんと「57種類」です。ただし海外FX業者だけに、米ドル/日本円(USD/JPY)以外のクロス円は限定的です。ユーロ、イギリスポンド、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、ニュージーランドドル、そしてシンガポールドル(SGD)に限っています。

南アフリカランドやトルコリラももちろんありますが、ユーロや米ドルとの通貨ペアしかありません。メキシコペソは米ドルだけの通貨ペアです。人民元もありますが、こちらも米ドルだけの通貨ペアになっています。

面白いところではロシアルーブル(RUB)を取り扱っているところでしょう。こちらはユーロと米ドルの通貨ペア限定となり、レバレッジも50倍までに規制されています。他にも香港ドルとデンマーククローネ(DKK)がレバレッジ50倍までです。

マイクロ口座、スタンダード口座だとレバレッジ最大888倍、XM Zero口座でもレバレッジ最大500倍となっていますが、通貨ペアによっては該当しませんので知っておいた方がいいでしょう。

XMではその他にも、金、銀、パラジウム、プラチナの貴金属4銘柄がどの口座でも扱うことができます。CFD銘柄42種類については、ココア、コーヒー、コーン、コットン、大豆、砂糖、小麦、ハイブレード銅の商品作物8銘柄、日経225やダウ、S&P500などの現物株式指数18銘柄、先物株式指数11銘柄、そしてBRENT原油、WIT原油、WIT原油ミニ、Londonガス、天然ガスのエネルギー5銘柄も取り扱っています。同じプラットフォームで取引できるのがとても便利です。

レバレッジは金や銀が888倍に対して、プラチナが22倍だったり、日経225がレバレッジ200倍ですが、ナスダックやダウが100倍と、それぞれ設定されているレバレッジが異なりますので、よく確認して取引を始めた方がいいでしょう。

相場の動向を読みやすい通貨ペアは?

スワップ金利だけに注目するとユーロ/トルコリア(EUR/TRY)はかなり魅力的です。10万通貨で毎日5,000円から7,000円のスワップ金利が手に入りますので、ポジションを保有したいところですが、トルコリラが下落または暴落すると強制ロスカットのリスクがかなり高まります。トルコの国自体がもう少し安定するまで手は出さない方がいいかもしれません。

もちろんユーロ内でも、イギリスのEU離脱(ブレグジット)がどのように着地するのか、イタリアもユーロに反抗的な姿勢を強めていたりと多々問題はありますが、新興国の場合は突発的な政治情勢の変化が発生するので注意が必要になります。

やはりFXで勝つためには、相場動向が読み易く、テクニカル分析も有効的に活用できる「米ドル、ユーロ、日本円」の3種類の通貨を絡ませた通貨ペアがおすすめです。

2018年から2019年にかけての相場動向としては、アメリカの好景気、追加利上げなどによって米ドル高になっていた傾向から、やや景気後退の影が見え始め、円高に振れてきている状態です。

政策金利は真逆で、超低金利を続ける日本やユーロに比べ、アメリカはどんどん金利が上がっています。スワップ金利のことを考えると、どうしても日本円を売って米ドルを買う、ユーロを売って米ドルを買いたくなりがちですが、それだと今後は含み損が膨らむ可能性があります。為替レートはやがて元に戻るでしょうが、今後の含み損にどこまで耐えられるのかがポイントになってくるでしょう。

1米ドル100円を割ってくるようになると、レバレッジ888倍でロングポジションを大量に保有しているとあっと言う間に強制ロスカットです。XMの強制ロスカットは証拠金維持率20%を下回ったら発動します。ただしゼロカットで証拠金がマイナスになることはありませんので、借金返済の追証が発生する心配はありません。

手法のひとつとしてはゼロカットを上手く活用し、強制ロスカットになっても仕方ないと割り切って少ない証拠金で888倍のレバレッジに挑戦するという方法もあります。かなりギャンブル的な投機ですが、それであればボラティリティの高いイギリスポンドや新興国通貨を扱っても面白いかもしれません。

スタンダード口座とXM Zero口座は共に1Lotが10万通貨ですが、取引できる最小取引量は0.01Lotから可能ですので、資金をあまり費やさずに大きく勝つ、証拠金を潤沢にして安定して勝つといった、様々な手法をいろいろな通貨ペアを巻き込みながら試していけるのが、XMの大きな魅力といえるでしょう。