為替ニュース一覧


3月5日から3月9日の為替ニュースについてまとめています。

米)鉄鋼・アルミニウムの輸入制限について


トランプ大統領の打ち出した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限に反対していたゲーリー・コーン委員長は6日、数週間以内に辞任することを明らかにしました。同氏の辞任が報じられたことを背景に、東京市場は円買いが強まりドル円は106円台前半から105.50円割れまで急落、ドル売り円買いが強まりました。

トランプ大統領は8日、23日より鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の高い関税を課すことを決定しました。
ただし、NAFTAの再交渉を行っているカナダとメキシコの2ヶ国を対象外としています。
現時点で日本は関税措置の対象となっていますが、トランプ大統領が友好関係にある国に対して柔軟な姿勢を示しているため日本を関税措置対象外とする様に求める方針です。今回の関税措置について中国やEUは強く反対しており、報復措置への懸念が高まっています。

南北首脳会談について

6日、韓国特使団は4月に南北首脳会議を実施することで合意したと発表しました。
南北軍事境界線上にある板門店の「平和の家」で開催される見通しです。
これを受けてポンド円は148円間近、ユーロ円は132円間近へ高値を伸ばしたほか、北朝鮮が核兵器を放棄する可能性を示したことを手掛かりにリスク選好ムードとなり6日のニューヨーク市場ではドルが下落しました。

米)2月雇用統計について


日本時間9日22時30分に発表された米)2月非農業部門雇用者数は予想の20.5万人を上回り+31.3万人となり、2016年7月以来の伸びを記録しました。

●米)2月非農業部門雇用者数
前回+20.0万人(改訂+23.9万人) 予想+20.5万人 結果+31.3万人

●米)2月失業率
前回4.1% 予想4.0% 結果4.1%

●米)2月平均時給(前年比)
前回+0.3% 予想+0.2% 結果+0.1%

●米)2月平均時給(前月比)
前回+2.9%(改定2.8%) 予想+2.8% 結果+2.6%

非農業部門雇用者数が予想外の強さとなりましたが、平均時給は前年比+0.1%、前月比+2.6%とそれぞれ予想の+0.2%、+2.8%を下回る結果となりました。

英)2月サービス業PMI

日本時間5日午後6時30分に発表された英)2月サービス業PMIは予想の53.3を上回り、54.5となりました。

●英)2月サービス業PMI
前回53.0 予想53.3 結果54.5

●英)2月総合PMI
前回53.5 予想53.6 結果54.5

米)新規失業保険申請件数

日本時間8日22時30分に発表された米)先週分新規失業保険申請件数は予想の22.0万件を上回り23.1万件となりました。

●米)先週分新規失業保険申請件数
前回21.0万件 予想22.0万件 結果23.1万件

米)地区連銀経済報告(ベージュブック)について


日本時間の8日4時、地区連銀経済報告が公表されました。

米)地区連銀経済報告(ベージュブック)

●全ての地区で価格が上昇、ほとんどの地区で緩やかなインフレ

●雇用の成長は前回の報告から緩やか

●経済の成長は、ほとんどの地区で緩慢から緩やか

●4地区で鉄鋼価格が 海外との競争が減少し 著しく上昇したと報告

●1月と2月はほとんどの職種、多くの地域で、労働者を補うのに苦労していると報告

地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されましたがドル相場はほぼ反応がありませんでした。

TariTalilogo