注文方法について
注文の種類
FX(外国為替証拠金取引)では、少額の資金で大きな取引ができるように「レバレッジ」を効かせることができます。国内では金融庁の規制もあり20倍が最大レバレッジになりますが、海外のFX業者ではそれをはるかに上回るレバレッジを効かせることができます。
海外のFX業者の中でも、圧倒的な数の日本人トレーダーを抱えている「XM」(XMTrading)では、500倍や888倍といった超ハイレバレッジで取引ができるのです。
注文方法は大きく変わるわけではありません。ひとつは、注文した時点での価格で売買する「成行注文」です。基本中の基本の注文で、大きな変動にもタイムリーに対応できますが、常にチャートに張り付いてチャンスを待つ必要があります。
そこで「指値注文」「逆指値注文」を利用することになります。特に超ハイレバレッジで取引する場合は、「リスクマネジメント」はとても重要です。損切りをせずに塩漬けしているとあっと言う間に強制ロスカット、またはゼロカットになってしまうからです。
チャートを分析して高値、安値やどこがサポートラインやレジスタンスラインになっているのかを確認し、どこで新規注文するのか、どこで損切りするのかを事前に決めておいて設定します。
これだと常にチャートを見続けるような必要もありません。指値注文や逆指値注文は、忙しいトレーダーに重宝されています。また多くの通貨ペアを扱っている場合も同様です。効率よく管理するには指値注文と逆指値注文はとても必要になります。
OCO注文とは?
注文方法は、他にも「IFD注文」(イフダン)や「OCO注文」(オーシーオー)があります。IFD注文もOCO注文も、指値注文と逆指値注文を組み合わせた注文方法です。
IFD注文は、現状の米ドル/日本円(USD/JPY)が、1ドル110円だった場合、111円になったら新規注文して買い、112円になったら売るという利益確定や、109円になったら新規注文して買い、108円になったら売りという損失確定などに使われます。
OCOとは、「one cancels the other order」の略です。2つの正反対の注文を出し、どちらかが成立したら、もう片方は取り消されることになります。ロングポジションを保有しており、現状として含み益は出ているものの、もう少し上昇するのか、それとも反発して下落するのか判断が難しい時があります。こういうケースで有効なのがOCO注文です。
さらに上昇して含み益が増えた段階で利益を確定するという決済注文の他に、もし下落してもギリギリ利益は保てるという決済注文をしておけば、少なくとも損失を発生させずに済みます。
OCO注文の条件としては、「同じ通貨ペアである」ということと、「注文数量も同じである」ということになります。注文した半分だけ決済するということはできません。
IFD注文もOCO注文も設定だけすれば、自動で売買してくれますから、忙しいトレーダーには心強い味方です。
MT4やMT5ではどうやってOCO注文できるのか
決済注文に使う
国内のFX業者は独自に開発したトレードプラットフォームを使用していることが多いです。注文方法や注文パターンといった項目にだいたいはOCOと表示されます。すぐにOCO注文が使えるというわけです。
XM(XMTrading)のトレードプラットフォームは世界中で使用されている「MT4」や「MT5」ですが、こちらでも同じようにOCO注文ができるのでしょうか?
まず大きな違いとして、MT4やMT5にはOCO注文という表示はありません。新規注文ではOCO注文ができないのです。MT4やMT5でOCO注文をする際には、すでに保有しているポジションの決済注文に利用することになります。
つまり、最初は成行注文や指値注文、逆指値注文を使用してポジションを保有しなければならないというわけです。
設定方法
OCO注文をする場合は、ターミナルウィンドウに表示されているポジションの上で右クリックします。すると、メニューが表示されますので、新規注文、決済注文とは別の「注文変更または取消」という項目を選択します。
するとオーダー発注の画面に切り替わります。すると真ん中ほどに「決済逆指値」(S/L)と、「決済指値」(T/P)を入力するところがありますので、ここにどのレートになったら決済するのかを入力することになります。赤いセルが決済逆指値で、青いセルが決済指値になりますので、逆にならないように注意してください。
そうすると、その下にポジションの紹介と共にS/LとT/Pをこの数値に変更しますと表示されますので、これをクリックします。これでMT4、MT5のOCO決済注文の設定は完了です。ずっとチャートに張り付いている必要はなくなりました。
OCO注文を使う際のポイントは、「リスクリワード・レシオ」をどのくらいにするのかを事前に決めておくことでしょう。
例えば1ドル110円でロングポジションを保有し、現状で111円ならば、この時点で決済しても利益確定になります。10万通貨で100pips勝てば、10万円の利益ですからこれで満足かもしれません。我慢していると下落して110円すら割り込む可能性もあります。そうなると含み損が膨らむだけです。
どこで損切りするのかは重要です。もし100pipsの含み損で損切りすると決めているのであれば、100pipsの含み益で利益確定していたら、勝率50%でプラスマイナスゼロです。100pipsで損切りするのならば、倍の200pipsの含み益になったら利益確定すると、勝率は35%でも利益が発生します。利益幅÷損失幅=リスクリワード・レシオです。このケースでは、200÷100=2.0となります。
リスクリワード・レシオを2.0以上に設定することは、FXで勝つためのコツでもあります。ですから損切り100pipsならば、利益確定も100pipsというわけにはいきません。
OCO注文では、さらに利益を伸ばして200pips勝つように設定します。つまり1ドル112円になるまでは粘ることになります。ここが目標ですが、下落して含み損を出すのはもったいないので、最低でも50pipsは利益を出せるようにします。112円と110円50銭の2つの決済注文をしておくのです。
OCO注文は、リスクリワード・レシオを達成するために粘りつつ、最悪、予想とは逆に動いても利益を出せるようにすることができるというわけです。
チャートを確認している時間があまり確保できないのであれば、OCO注文を有効活用していくと、FXに勝てる可能性も高まっていくでしょう。