2019年国内のFX市場では取引を行う個人投資家のほぼ8割が利用しているドル円の動きが変動相場制に移行してから最低の年間値幅となってしまい、多くの個人投資家がFX取引から離脱するというまさかの動きが示現してしまいました。
取引ボリュームがあるからこそビジネスが成立している国内の店頭FX業者は窮地に立たされてしまい苦肉の策で考え始めたのがトルコリラよりも安全で、しかも少ない証拠金で取引してそれなりのスワップがとれるメキシコペソ円の上場でした。
メキシコペソは足元ではほぼ対円で6円を割るレベルですからとにかく証拠金ベースで考えてもかなり少ない資金で取引ができるため25倍という限られたレバレッジでんも1-万通貨売買して証拠金は2万4000円程度ですからエントリーもしやすい通貨ペアであるといえます。
さらに10万通貨なら1日でスワップの高い業者なら150円程度が付与されるわけですから、スワップ好きの日本人投資家にはもってこいの通貨ペアとなっています。
そこで今回は同じメキシコペソをさらにハイレバレッジのXMTradingで取引したらどういうことになるかを考えてみることにしました。
メキシコは南米では珍しい製品輸出立国
メキシコはご存知のように米国と隣接する陸続き国でトランプが大統領に就任して以降は国境に壁を作って不法移民や反社会勢力による犯罪を減らすなどという話が前面に出たことであまりイメージのいい国としてはとらえられなくなっています。
しかし現実にはほかの南米の国々とはかなり異なる特徴をもっているのです。
メキシコの国土の面積は実に日本の5倍の広さに及んでおり、そこに日本とほぼ同じ1億2600万人が暮らしているというかなり大きな国です。
しかも国民の平均年齢は27歳程度ですから人口構成比的にも若者が極めて多く将来性のかなり高い国であることがわかります。
昨年あたりはNAFTAの継続をめぐって米国とかなりもめたようですが、それでもこの条約を1994年に締結してからかなりメキシコ経済は良好な状況になっており、米国への輸出ビジネスは同国の輸出全体の8割にまで及ぶというかなり米国経済に依存した輸出国となっています。
また輸入も全体の46%ですからメキシコペソと米ドルの関係は実需面でもかなりの需給のある関係といえます。
XMTradingでは残念ながらメキシコペソ円の設定はありませんが、ドルメキシコペソの取引は可能ですからドルを売ってメキシコペソを買うというディールを考えてみることにしました。
888倍のレバレッジで30万通貨ペアのUSDMXN売り
XMTradingには証拠基金やスワップを計算するツールがホームページに実装されていますので、これを使ってどのぐらいの証拠金を使っていくらのスワップがとれるのかを計算してみました。
888倍のレバレッジを利用した場合10万通貨の取引をしますと必要証拠金は足元の相場レベルでは1217円程度で、1日のスワップは66.77円が付与されることがすぐにこの計算機を使うとわかります。
米ドルは日本円よりもはるかに政策金利が高いですからメキシコペソとの組み合わせでは付与されるスワップは10万通貨で比較してもかなり少なくなりますが、888倍というハイレバレッジを利用すればより多くのスワップをとれることになりますから取引ボリュームを10万から30万通貨に増やしてみることを考えました。
すると証拠金は3652円、スワップは毎日200円が確保できることになります。
こうなると月間取引を続ければ3600円強の証拠金資本で、なんと6000円程度のスワップを受け取ることができます。
これはかなりスワップ狙いでも効率のいい取引となりますが、問題はドルメキシコペソの価格がどの位動いてしまうのかということになります。
そこで過去のこの通貨ペアの推移を調べてみました。
過去1年の値幅は18から20程度の推移
ここ1年あまりのドルメキシコペソの動きをみてみますと18から20の間で推移しており、過去5年位でみますと22から14とメキシコペソ高が進んだ時期もありましたが、トルコリラなどと比較した場合には相当安定した通貨ペアといえます。
これはやはり米国とメキシコの間で実需の需給があることから一方的に相場が崩れることが少なくなっていることが大きな理由で、ドル高の時に売りを仕込んでおけば猛烈な暴騰がないかぎり意外に安定して取引ができることからスワップをとるための取引としては便利です。
同時期のドルトルコリラのチャートと比較してみますと一目瞭然ですが、ドルはトルコリラに対して何かにつけて上昇しやすくなっていることから、仮にスワップがとれたとしても非常に取引リスクが高くなっています。
本来ならばXMTradingでもメキシコペソ円で取引ができれば申し分ないのですが、ドルメキシコペソを売っても888倍のレバレッジを利用すれば楽にスワップを稼ぐことができます。
もちろん相場に絶対安心というものはありませんから一定の価格変動が起きた時には一旦利確したり損切したりして相場から退場することも十分に想定した取引も必要ですが、3600円の証拠金で月間6000円のスワップ金利の付与が受けられるのであればかなり効率のいいものになります。
リスクは高まりますが100万通貨の取引ならば月間2万円のスワップをとることも可能になりますから動かない相場ではかなり使える取引手法といえます。
ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。