IFC Marketsの特徴
ライセンスはBVI保有
IFC Marketsは2006年から本格的に日本人トレーダーへのサービスを始めたブローカーで、BVI(イギリス領ヴァージン諸島)の金融ライセンスを保有しているIFCMARKETS.CORP社が運営しています。キプロスライセンスを保有している本社とは分かれてオフショア市場でライセンスを保有していますので、欧州ESMA規制を受けることなくハイレバレッジを提供できています。
レバレッジはビギナーアカウントであれば400倍、スタンダードアカウントであれば200倍です。他の海外FX業者と比較して特別高いわけではありませんが、日本国内の最大レバレッジ25倍に比べればはるかに高い設定です。ちなみにビギナーアカウントであれば100通貨単位(0.001Lot)から取り引きができるという特徴があります。
トレードプラットフォームは、IFC Marketsが独自に開発したオリジナルプラットフォーム「Net Trade X」を利用することができます。IFC Marketsは通貨以外にも様々なCFDを取り扱っており500種類を超えますが、これらの取引商品を合体して合併商品を生成できるのがNet Trade Xのメリットです。
その他、世界中のトレーダーが愛用しているMT4やMT5を利用することもできます。
IFC Marketsはボーナスがない
IFC Marketsの特徴として、「ボーナスがない」ことがデメリットとして挙げられます。海外のFX業者の多くはそれぞれ独自の特典やキャンペーンを打ち出しているのです。例えば日本人トレーダーから圧倒的な支持を受けている「XM」であれば、口座開設のボーナス、入金のボーナスの他に、取り引き量に応じてもボーナス(XMP)が加算されます。
それに対してIFC Marketsはボーナスがありませんので、口座を開設しても、どれだけ入金しても、どれだけ取り引きしても、それに対しての特典はないのです。ボーナスは有効証拠金を増やしてくれますから、超ハイレバレッジに絡めれば大きな利益を生める可能性が高まります。そんなボーナスが無いのはトレーダーにとっては寂しいでしょう。
その代わりにIFC Marketsではやや変わったサービスを提供しています。それが「フリーマージンに利息がつく」というものです。
IFC Marketsはフリーマージンに利息がつく
取り引き量によって利息は変わる
IFC Marketsのフリーマージンに利息がつくシステムは、銀行の定期預金などをイメージするとわかりやすいでしょう。例えば日本の大手銀行だと定期預金の金利は0.01%ですから、100万円を預けると1年間で100円の利息を得ることができます。
日本だと利息がすいぶんと少ないですが、日本は異次元金融緩和政策を継続しており、超低金利の状態なのです。ですから物価が上昇すれば定期預金の資産価値は目減りしてしまうことになります。
IFC Marketsの口座に入金しておけば、このように利息を得ることができるというわけです。しかもその利息は、日本の銀行の金利よりもはるかに高くなっていますのでお得です。ただし対象となるのは入金した資金すべてではなく、フリーマージン(余剰資金)になります。つまり実行証拠金を差し引いた資金に対してのみ利息がつくということになります。
口座残高が100万円であったとしてもポジションを保有しており、その証拠金が80万円分であれば余剰金は20万円です。この20万円がフリーマージンということです。
であれば、100万円入金して何もポジションを保有せずに放置しておけばいいのではないかと思いますが、利息が何%になるかは月間の取引量によって異なります。1ヶ月間で何も取り引きがなければ利息は0%です。ここが銀行との一番の違いでしょう。放置していたのでは1円の利益にもならないのです。
10Lot~30Lotの取り引きがあれば利息が1%となります。30Lot~50Lotで3%。50Lot~70Lotで5%。70Lot以上の取り引きがあれば7%です。これ以上はありませんので、利息の最大は7%ということになります。定期預金の0.01%と比較すると大きな差です。
通貨であれば1Lotが10万通貨ですから、利息1%を確保するためには100万通貨以上の取り引きが必要です。1ドル112円だとして、レバレッジ200倍で10万通貨取り引きする際の米ドル円の必要証拠金は56,000円です。この売買の約定を10回繰り返せば、後はポジションを保有していなくても、月末に資金の1%が利息として取引口座に入金されます。利息はそのまま出金することもできますし、有効証拠金として活用することもできます。
もし70Lot以上の取り引きをして、フリーマージンが100万円だったとすると、月に7万円の利息を得ることができます。フリーマージンが1,000万円であれば70万円です。これだけでも充分に生活することができるでしょう。
他社のボーナスだと有効証拠金として活用できても、出金はできなかったり、出金の割合によってボーナスも減ったりするのですが、その点IFC Marketsの利息はそういった制限がないので、資金が豊富な場合はかなりメリットが大きいといえるでしょう。
補償についてはAIG加盟
しかし高額な資金を預けて、IFC Marketsがもしも破綻した場合どうなるのでしょうか?
補償という点では、分別管理され信託保全されているのが一番安心ですが、IFC Marketsは信託保全ではありません。その点がやはり不安になりますが、IFC Marketsはアメリカンインターナショナル(AIG EUROPE LIMITED)の保険サービスに加盟しています。AIGに加盟していることによって、トレーダーは信託保全に近い補償を受けられることになります。当然のように分別管理されているだけのFX業者よりかは安全性が高いといえるでしょう。
積極的にエントリーして為替差益を狙っていくのであれば、取り引きに応じたボーナスが加算された方が有利ですが、あまり積極的に売買せず、かといってスワップポイント狙いでポジションを保有し続けるわけでもなく、チャンスの時だけ取り引きするようなデイトレーダーにとっては、フリーマージンに利息がつくIFC Marketsはピッタリの環境かもしれません。
チャンスの時だけ参加するのであれば勝率も高まりますし、参加しなくてもフリーマージンに利息がつくので、資産を安定して増やしていくことができます。ただし高額な資金を預けている以上、ゼロカットになってしまうと大変な損失になりますので、確実に損切りを入れていくことが重要です。超ハイレバレッジで取り引きする場合は、ポジションを塩漬けするとリスクが高まるので注意してください。