iFOREXの特徴

レバレッジはどのくらいなのか?

iFOREX(アイフォレックス)は1996年創業の老舗FX業者です。20年間以上も経営を継続できているのは、それだけトレーダーを惹きつける魅力を持っている証拠でしょう。

iFOREXは、ギリシャに本社があり、キプロスのライセンスも所有していますが、日本人トレーダーが利用する口座は、オフショア市場であるイギリス領バージン諸島のライセンスになります。ですからESMA規制下にはありませんので、ハイレバレッジの「400倍」を利用できます。

ちなみにこの400倍というハイレバレッジは、FX(外国為替証拠金取引)の他、CFD(差益決済取引)でも金や銀といった貴金属、原油や天然ガスといったエネルギー、大豆や砂糖、ココア、とうもろこしといったコモディティ、ダウ平均や日経225といった株式指数にも適用されています。

日本人トレーダーから圧倒的な支持を受けている「XM」の888倍という超ハイレバレッジには及びませんが、かなり幅広い銘柄をハイレバレッジで取り引きできる点が、iFOREXの大きな強みです。

日本国内では2019年5月現在、最高レバレッジは25倍に規制されています。例えば米ドル/日本円(USD/JPY)を1万通貨扱う場合(1ドル112円と仮定)、レバレッジ25倍だと、必要証拠金は44,800円になります。最低でも5万円は必要です。しかし、iFOREXのレバレッジ400倍だと必要証拠金は2,800円です。1万円もあれば、3万通貨は保有することが可能です。

DD方式を採用している

iFOREXの特徴としては、海外のFX業者にしては珍しくNDD(ノーディーリング・デスク)方式ではなく、国内のFX業者と同じDD(ディーリング・デスク、相対取引)方式を採用していることです。

ですから透明性の高いMT4やMT5といった世界中で利用されているトレードプラットフォームではなく、独自に開発したトレードプラットフォームを利用することになります。他社と比較して透明性が低く、約定力もやや弱くなってしまう点はいたしかたないでしょう。

ただし、スプレッドは狭くできるというメリットがあります。iFOREXは、以前は固定スプレッドでしたが、2018年より変動スプレッドに変更しています。ドル円で1.8pipsほどだったのが0.9pipsとなり、ユーロ円で1.8pipsだったのが1.4pips、ポンド円で5.0pipsだったのが2.5pipsまで狭くなりました。

また、2015年のスイスフランショックの際には、あまりの暴落でインターバンクでも値が付けられず、ほとんどのFX業者で一時的に取り引きが停止してしまいましたが、iFOREXはそんな中でも為替レートを提示できていました。これはDD方式だからこそ可能だったといえるでしょう。

このようにiFOREXはやや特殊な海外FX業者なのです。しかし、iFOREXは他にも驚くべきサービスを提供しています。それが強制ロスカットについてのサービスです。

強制ロスカットのない珍しいFX業者

強制ロスカットの水準は0%

国内のFX業者であれば、強制ロスカットの水準は証拠金維持率100%が一般的です。中には50%というFX業者もあります。その水準に証拠金維持率が達すると、強制的に決済され、損失が確定するという仕組みです。回避するためにはポジションを一部整理するか、入金して有効証拠金を増やすかの二択ということになります。もちろん2019年1月のアップルショックのように寝ている間に暴落し、起きたら強制ロスカットされており、何も対処できなかったというケースもあります。

海外のFX業者でも強制ロスカットの水準はそれぞれ決まっていて、証拠金維持率20%ほどが一般的です。国内よりも低く設定されていますので、それだけ含み損を抱えても耐えることはできます。ただしそれでも強制ロスカットになってしまった場合、元本のほとんどを失ってしまうことにもなり、復帰が難しいという側面もあります。

そんな中でiFOREXの強制ロスカットの水準は、証拠金維持率「0%」です。ここまで強制ロスカットの水準が低いFX業者はほとんどありません。それだけ珍しい設定だということです。

ちなみに海外のFX業者ですから「ゼロカット」も採用されています。これは含み損が大きくなりすぎて、証拠金を上回ってしまった場合に損失をFX業者が肩代わりしてくれるものです。国内のFX業者には無いサービスです。ゼロカットがあれば、不測の事態で相場が急変し、強制ロスカットが追いつかずに証拠金がマイナスになっても借金返済の追証は発生しません。

つまりiFOREXは、ゼロカットになるまで、強制ロスカットはされないというかなり特殊な仕組みになっています(ただしマージンコールは証拠金維持率0.25%で発生します)。

強制ロスカットがないメリット

ゼロカットと強制ロスカットの水準がほぼ同じになっていることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

例えば米ドル/日本円(USD/JPY)において、1ドル112円でロングポジション10万通貨(10Lot)を購入したとします。60万円の資金があったとして、レバレッジ25倍だと必要証拠金は448,000円です。この場合、152pipsほど円高が進めば証拠金維持率が100%となり、国内だと強制ロスカットの可能性が高まります(強制ロスカットの水準が50%でも、マージンコールが100%に設定されている場合、ポジション整理か入金の必要があります)。

同じ条件でレバレッジ400倍、強制ロスカットの水準が20%の場合、必要証拠金は28,000円で、60万円の資金があれば、594.4pipsほど円高が進むまで強制ロスカットされません。

さらにiFOREXの場合は強制ロスカットの水準が0%なので、600pipsの含み損まで耐えられるということになるのです。つまり1ドル106円まで下落したら強制ロスカットということになります。国内だと1ドル110.48円で強制ロスカットになるのとは大きな違いです。

ドル円の場合は一方的に上昇したり、下落することがほとんどないので、一時的に大きく急落しても反発してまた1ドル112円ほどに戻ってきます。強制ロスカットの水準が低いということは、それだけ含み損に耐えられて、反発を待つことができるということです。

特に海外のようなハイレバレッジで取り引きする場合、ポジションが多くなりがちですので、わずかな変動でも強制ロスカットになるリスクがあります。上昇トレンドの中でもわずかな下落はいくらでも起こりえますから、そういった状況により耐えることができるiFOREXの環境は、トレーダーにとって心強いものがあるでしょう。