XM Zero口座と他の口座の違い

XM Zero口座はECN方式なのでスプレッドが狭い

FX(外国為替証拠金取引)は、超ハイレバレッジを効かせられる海外のFX業者が注目されていますが、その中でも日本人トレーダーから圧倒的な支持を集めているのが「XM」(XMTrading)です。

XMTradingには3つのFX口座があります。「スタンダード口座」、「マイクロ口座」、「XM Zero口座」の3種類で、それぞれにメリットがあります。

XMTradingは日本のFX業者とは異なり、「NDD方式」(ノーディーリング・デスク)を採用しています。これによりトレーダーに不利になるスリップページや、約定拒否、ロスカット狩りが発生しない透明性の高い取引を実現していますが、XM Zero口座はさらにNDD方式の中でもECN(Electronic Communications Network)という、インターバンクに直接注文をぶつける仕組みになっています。

注文はコンピューターによって処理され、他のトレーダーやヘッジファンドとの注文とマッチングされることになるのです。注文が少ない時間帯だと、ややマッチングしにくく、約定に時間がかかるケースもありますが、流動性が普通の状態であれば、問題なく約定できます。

しかもこの場合、スプレッドは「ほぼゼロ」ということになります。カバー先のLP(リクイディティプロバイダー)はスプレッド分を上乗せして価格を提示してきますが、インターバンクに直接注文するためにそのコストをカットできるわけです。

日本ではスプレッドの狭さが、FX口座を開設するための目安のようになっていますが、透明性の高いNDD方式であり、さらにスプレッドを狭くできるECNのXM Zero口座はより魅力的といえるでしょう。

XM Zero口座の手数料

一方で、XM Zero口座は厳密な「手数料」がかかります。DD方式であれば、変動の大きな時間帯にスプレッドを広げたり、逆指値注文を1.0pips滑らせて損切りさせるなどしてFX業者は利益を出すことができますが、XM Zero口座にはそのようなことがありません。その代りにインターバンクへのアクセス手数料を徴収することになります。

こちらの手数料が10万通貨の取引に対して、片道5通貨、往復10通貨となっています。米ドル/日本円(USD/JPY)を取引するとしたら、1ドル110円と仮定して、1Lot(10万通貨)で往復1,100円の手数料がかかります。

これがユーロ/日本円(EUR/JPY)であれば、1ユーロ124円と仮定すると、1,240円の手数料がかかるという計算です。

国内のFX業者であれば手数料無料をうたっているので、XM Zero口座の手数料に違和感があるかもしれませんが、実際はスプレッドやスリップページで手数料は徴収されています。それがわかりやすく示されているのか、隠されているのかの違いと言えるでしょう。

投資する資産が高額になればなるほど、はっきりと手数料が示され、ストレスなく安心して取引できるXM Zero口座は重宝されます。

XM Zero口座は手数料込みでも有利

手数料込みでも他の口座のスプレッドより狭い

スプレッドと手数料が別々になっているため、スタンダード口座とXM Zero口座の比較が難しいという声が多いようです。スタンダード口座ではスプレッドが広いものの、手数料はかかりません。たしかにやや複雑になります。理由はXM Zero口座の手数料は変動性だからです。円高になればその分だけ手数料も安くなります。

仮に1ドル110円だと仮定すると、XM Zero口座の場合、1Lot(10万通貨)の取引に1.1pipsの手数料がかかることになります。XM Zero口座の米ドル/日本円(USD/JPY)の平均スプレッドが0.1pipsになりますので、トータルで1.2pipsです。

では、スタンダード口座の方はどうでしょうか?

こちらは米ドル/日本円(USD/JPY)の場合、1.6pipsから1.8pipsというのがスプレッドの幅になりますから、手数料込みでスプレッドを算出しても、XM Zero口座は他の口座よりもスプレッドが狭いことがわかります。しかも円高が進めばさらに手数料は安くなりますので、よりXM Zero口座の方がお得です。

ただし、XM Zero口座は、スタンダード口座やマイクロ口座にあるような「入金ボーナス」がありません。「口座開設ボーナス」はありますが、3000円分です。入金ボーナスは5万円までなら100%のキャッシュバックです。単純に証拠金が2倍になります。さらに取引によって加えられるポイントシステム「ロイヤルティプログラム」も対象外となりますので、XMPは付与されません。

スプレッドは確実に狭くなるのですが、XMTradingの充実したボーナスの恩恵を受けられないのがデメリットでしょう。

通貨ペアは56種類と抱負なのですが、XM Zero口座ではゴールドとシルバー以外のCFD取引ができません。日経225やダウ平均なども扱いたい場合は、別にスタンダード口座を開設しておく必要があります。

他の口座とXM Zero口座で証拠金を移動することはできますが、あくまでも残高だけで、ボーナスは移動できません。移動した場合はボーナスは消滅してしまいますので注意してください。

スキャルピングやデイトレードならXM Zero口座

超短期売買を繰り返すスキャルピングや、短期売買のデイトレードでは、取引回数が増える分だけスプレッドの負担が大きくなります。そう考えてみると、XMTradingでスキャルピングやデイトレードを行う場合、他の口座よりもXM Zero口座の方が有利だと言えるでしょう。

しかも、XMTradingでは仮想サーバーの「VPS」(Virtual Private Server)が無料で利用できます。MT4のトレードプラットフォームでEAを稼働させて、自動売買でスキャルピングやデイトレードをする場合、通常では24時間パソコンを起動していなくてはなりません。そうなると電気代もかかりますし、パソコンも消耗していきます。

仮想サーバーを利用すればそれらの問題を即解決することができます。ちなみにスペックはRAMが1.5GB、HDD容量が20GB、CPUが6000MHZとなっており、どのようなEAをいくつ稼働させても対応可能です。

こちらをXMTradingで、無料で利用するには、2つの条件を満たす必要があります。1つ目は、毎月5Lot(50万通貨)以上の取引をしていること、もう1つは口座残高が5,000ドル以上です。条件を満たしていなくてもXMTradingでは通常よりも安くVPSを利用することもできます。

XM Zero口座、EA、VPSを上手く活用していくことで、手数料を抑えながら効果的なスキャルピングやデイトレードができるということです。XMTradingでスキャルピングやデイトレードを行う場合は、ぜひ検討してみてください。