トルコリラのメリット

超低金利の日本に対し、トルコの政策金利は2018年末の時点で「24.0%」まで上がっています。この金利の高さが「トルコリラ」(TRY)の最大の魅力です。

FX(外国為替証拠金取引)ではこの通貨国の金利差によって、「スワップ金利」を毎日得ることができます。トルコリラを扱っているFX業者は国内では少ないのですが、扱っている業者を比べてみると、日本円を売ってトルコリラを買った際のスワップ金利の目安は90円ほどです。中には100円を超える業者もあります。

トルコリラ/日本円(TRY/JPY)を10Lotほど保有していれば、毎日900円以上もの不労所得が見込めることになります。これで為替レートが上がればインカムゲインとキャピタルゲインの両方から利益を得ることができるのです。だからこそトルコリラはスワップ金利狙いの日本人トレーダーに人気の通貨になっています。

海外FX業者の代表である「XM」(XMTrading)でも、トルコリラを扱っています。ただし、トルコリラ/日本円(TRY/JPY)は取引できませんので、他の通貨ペアを探すことになります。実は、トルコリラ/日本円(TRY/JPY)よりもはるかに大きなスワップ金利を狙える通貨ペアがXMにはあるのです。

それがユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)です。スワップ金利も変動しますので、トレードする際は確認が必要になりますが、1Lot(10万通貨)でなんと5,000円~7,000円のインカムゲインが毎日入ってきます。これはユーロが日本同様に超低金利政策を継続しているためです。テクニカル分析に時間を割き、リスクを冒して売買のトレードをしなくても、ただポジションを保有しているだけで、「月に15万円~21万円」ほど稼げる計算です。

注意すべきなのは、ユーロを売ってトルコリラを買わなければならないという点です。ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)ではショートポジションを保有する必要があります。逆にロングポジションを保有してしまった場合、スワップ金利分の損失が毎日膨らんでいくことになりますので、ロングとショートを勘違いしないようにしましょう。

トルコリラのデメリット

この高額なスワップ金利はとても魅力的なのですが、リスクもあります。それはトルコという国が政治的にも、金融的にも不安定だということです。新興国通貨にはよくあるケースではありますが、メジャー通貨と比較してボラティリティが高く、流動性が低い傾向にあります。

政策金利は確かに上がってきていますが、同時に国内のインフレ率も高まっており、2018年の9月のインフレ率は24.52%、10月は25.24%と実質金利はマイナスで推移しています。トルコ中央銀行は物価安定のために、強力な金融引き締めを実施している最中なのです。決して景気が良くて利上げされているわけではありません。

再三に渡り利上げを拒否してきたエルドアン大統領ですが、トルコ中央銀行との軋轢だけでなく、アメリカとも激しく衝突しています。発端はアメリカがクルド人武装組織を援助していたことでしたが、2016年にクーデター未遂事件が発生した際に、その主犯格とされたアメリカ在住のイスラム教ギュレン師の身柄引き渡しをアメリカ側が拒否し、ビザの相互発給停止に発展しました。そしてトルコリラは大暴落します。その後、2018年にはアメリカとの貿易紛争も発生しており、不安定な状態です。

いくらインカムゲインで収益をあげても、それを上回る為替損失を出したのでは意味がありません。スワップ金利を多く獲得するためには、それだけ多くのポジションを保有しておく必要がありますが、それは同時に膨大な為替損失に繋がるリスクがあるということを理解しておく必要があるでしょう。

XMではその点において「ゼロカット」の仕組みを導入しているので、証拠金がマイナスになることはありません。国内では突発的な暴落で強制ロスカットが作動せず、証拠金を割り込むケースもありますので、そうなると借金返済の追証が発生します。

超ハイリスクのトルコリラだからこそ、国内のFX業者ではなく、海外FX業者であるXMを活用するメリットがあるのではないでしょうか。

2018年から2019年にかけてのユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)の推移

それではXMで扱えるユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)の2018年から2019年にかけての推移を確認してみましょう。

2014年当時は1ユーロ3リラほどでしたが、そこから2018年8月にかけてユーロ高の傾向が続きます。ピークでは1ユーロ7.5リラまで上がりました。8月10日にはアメリカのトランプ大統領が、トルコに対して鉄鋼とアルミニウムの関税を2倍にするとツイートし、トルコリラは暴落したのです。また、格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)と、ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MCO)は、トルコの信用格付けを一段階引き下げました。

この時期がトルコリラのスワップ金利狙いのトレーダーにとって、もっとも厳しかったのではないでしょうか。含み損を抱え過ぎて強制ロスカットになったトレーダーも多かったと思われます。

一方で、2018年はトルコの政策金利がどんどん上がっています。1月に8.00%だったのが、5月には16.50%まで急上昇し、6月には17.75%、そして9月に24.00%となるのです。8月14日にはトルコ中央銀行規制監督庁がスワップ規制を発動、外国の投機筋がトルコリラを売って外貨を買うことを制限します。ここから少しずつトルコリラ高に転じ、11月には1ユーロ5.8リラまで下落しました。

その後は一時期のトルコリラ安の状態からは脱したものの、2018年12月以降は再びユーロ高で推移するようになっています。2019年1月9日11時30分時点でのユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)は、1ユーロ6.2728リラという状態です。

今後、トルコリラ安が続くのか、トルコリラ高に転じるのか、注目されます。ポイントになるのは金融政策と共に、トルコとアメリカの関係ということになるでしょう。トルコリラの通貨価値は一進一退が続くのかもしれません。

現状のトルコは治安も安定しており、2018年には魅力ある新興市場として世界第2位の評価を受けています。はたして今は、トルコリラを買って、インカムゲインとキャピタルゲインの両方で利益を積み上げていくチャンスなのか、トレーダーはしっかり見極めていく必要がありそうです。チャンスであればとてつもなく大きく稼げるのがトルコリラの魅力です。