XMのオートリベートとは

XMのキャッシュバックは通常はXMからキャッシュバックサイトに報酬が支払われ、その報酬を元にトレーダーにキャッシュバックが支払われます。
しかしながらオートリベートではXMがキャッシュバックサイトとトレーダーのXMのMyWalletという口座に直接キャッシュバックを支払う仕組みとなっています。
これだけ聞くとメリットがあるように思えますがデメリットもあります。

オートリベートのメリット

まず、オートリベートのメリットですが「トレーダーがキャッシュバックサイトにわざわざ出金依頼を行わなくても自動的に出金ができる」という点です。
またトレード資金として資金を再度投入したい場合もXMのMyWalletへ直接キャッシュバックが支払われるので、手数料などもなくそのまま運用ができるという点になります。

オートリベートのデメリット

オートリベートのデメリットは非常に多いので複数に分けて記載いたします。

リベートは分別管理対象外

XMなど海外FX業者では入金分のみが分別管理対象となっており、リベートは利益として取り扱われます。
利益分については分別管理対象にはならないのでオートリベートで受け取った資金は分別管理対象にはなりません。

リベートの出金は海外送金であり口座に移動する必要がある

XMではリベートは利益として見なされるようで「リベートを出金したい」と思っても海外送金を使うしかなくリフティングチャージなどの各種手数料がトレーダーにかかります。
最安と言われているソニー銀行を利用しても2000円程度でしょうか。

受け取ったリベートに問題があった場合の調査が大変

現金として受け取るとIB業者は「この人にはxxx円払った」とすぐわかり調査してもらうことができますが、オートリベートの場合はそうはいきません。
MyWalletに支払われたリベートが少なかったりすると、トレーダーはIB業者に問い合わせ、IB業者はXMに問い合わせ、いくら支払われていたのか、なぜ差額が出たのかを確認してもらう必要があるようです。
また、銀行振込などに対応していない(現金を取り扱っていない)IBの場合、差額が発生してしまった場合はトレーダーへの送金手段がないのでその差額は諦めなくてはならなくなります。

オートリベートの提供終了のリスク

XMのオートリベートを申し込んだ方であればわかるかと思いますが、オートリベートを申し込むと「オートリベートプログラム」というメールが届きます。
この中に「弊社は、独断でオートリベートプランの提供を終了させる権利を有する。」という条項があります。
オートリベートの提供開始はかなり急なものでしたが、いきなり提供を中止するということも考えられるのでオートリベート以外の送金手段を持ったIBを選ぶ必要があります。

よくあるオートリベートのメリットの勘違い

最近始めたらしきサイトなどを見た所、「オートリベートのメリット」として挙げられている項目のうち勘違いされている項目がいくつかありましたのでご紹介をさせていただきます。

資金の流れの透明性が高い

どのIB業者もそうですが、最近は取引履歴を全面的に開示しているIBばかりです。
また、オートリベートであったとしてもトレーダーに還元するパーセンテージはIB側でいつでも変更ができるようなので、「90%だったと思っていたけれども実は85%だった」という設定も出来るようです。
これはオートリベートを申し込んだ際にXMから届く「オートリベートプログラム」という件名のメールにも書かれており、実際のキャッシュバック額を2〜3パーセント引き下げて「XMのドル円の両替手数料です」や「XMから支払われているんだから間違いない」などと言い張ることもできなくはなさそうです。
この辺りは「どこまでそのIBを信用するのか」といったことになるのでなんとも言えません。

支払いが早い

大手2サイト以外のIB業者はXMの支払いサイクルに合わせているようなので、最終的に現金化を行う場合は海外送金の時間を考えるとオートリベートよりも通常の銀行振込の方が圧倒的に早いです。
ただし「最終的には取引口座に資金を移動したい」という場合はオートリベートが最速と言えます。

リベート率が高く設定できる

リベート率はIB業者が自由に設定することができます。
これもオートリベートを申し込んだ際にXMから届く「オートリベートプログラム」という件名のメールに記載されていますが、「イントロデューサー様が当該プランの規約、条件および仕様を、独断でお客様への事前予告なく編集する可能性がある。」という条項があります。
オートリベートだからと言ってリベート率が高くなるといったことはなく、何かしら問題があったとしてもXMが責任を持つことはなさそうです。

資金移動手数料の節約

確かに銀行送金やPayPalなどで出金をしてもらうとIB業者の資金移動コストは節約されます。
(あくまでもIB業者の資金移動コストが節約されるだけでトレーダーには何の関係もありません)
しかし既にデメリットでもあげていますが、支払先がXMのMyWalletのみなので「リベートを銀行に出金(現金化)したい」となった時は海外送金になるのでかなり割高にならざるおえません。

税金の申告が簡単

これはまったくの見当違いで、オートリベートであったとしても「XMから雑所得を受け取った」ということになるので申告はかならずしなければなりません。
海外FXの利益もIBのリベートも同様に雑所得で申告する必要がありますが、リベートはIB業者から受け取った場合でもオートリベートで受け取った場合でも海外FXの損益と合わせて申告する必要があります。
(これらをしないと脱税になりますので注意してください)

デメリットは多いが一定の条件では需要あり

ぱっと見た限りだとデメリットが多めのオートリベートですが、下記の条件に当てはまる場合はありなのかも知れません。

  • キャッシュバックサイトに銀行口座などの情報を知られたくない
  • Zero口座などで低レバレッジで運用している(ボーナスは使わない)
  • ボーナス口座とリベート口座を別々に分けて運用している
  • オートリベートで受け取ったリベートを出金する予定はない

オートリベートが導入された背景

XMがオートリベートを導入したのは2018年の秋頃のようですがこの背景にはリベートを利用したマネーロンダリングが存在していたためと言われています。
色々な情報をまとめると不正な方法で得たクレジットカード番号を使いXMで入金、取引を行いリベートだけを受け取るといった手段だったようです。
しかしながら一方で「XMの経営が危ないんじゃないか?」という噂があったりもしました。

XMのオートリベート活用方法

XMのオートリベート活用方法は最低でも9ドルを受け取ることを前提としています。
(9ドル未満であればオートリベートであるメリットは一切ありません)
※TariTaliでは「オートリベートのみであればユーザー登録は不要」とのことです
※TariTaliに登録することでどの程度リベートが発生しているかを確認することができます

手順1:XMのキャッシュバック口座を開設

https://taritali.com/xm

まず、上記URLをクリックしてXMの「新規口座開設」または「追加口座開設」より口座を開設しましょう。

まだXMで口座を持っていない方は「新規口座開設」より新規口座を、既にXMで口座を持っている方は「追加口座開設」からXM会員ページにログインして追加口座を開設すれば大丈夫です。

手順2−1:オートリベートの申請

https://taritali.com/xm-com/autorebate

オートリベートの手順は非常に簡単です。
上のリンクをクリックするとお名前、メールアドレス、取引口座番号を記入する箇所がありますので入力してください。

もし匿名で登録したい場合は「お名前」の部分は「匿名」とでも書いておけば大丈夫です。
「メールアドレス」はオートリベートの手続きが完了したら連絡が来るのでちゃんと届くメールアドレスを記入しておきましょう。
「取引口座番号」は手順1で開設した口座番号です。

手順2−2:TariTaliへの登録

https://taritali.com/client/reg.php

オートリベートで発生したリベートの履歴が見たい方は続いてTariTaliに登録します。
TariTaliに登録するとメールが届きますのでメール内のURLをクリックしてTariTaliにログインしてください。
ログインすると「口座管理」というメニューがあるのでそこをクリックして「業者名」には「XM」を選択し、手順1で開設した口座番号を登録しましょう。

手順3:XM会員ページにログインして規約に同意

https://my.xmtrading.com/jp/member/login

オートリベートの手続きが完了したらTariTaliからメールが来ますが、オートリベートの手続きが行われた場合はXM会員ページにログインすると規約に同意してくださいというメッセージが表示されます。
これに同意するとオートリベートの手続きは完了です。

この3つの手順だけで永続的にXMからキャッシュバックを受け取ることができます。
もしXMとのやりとりだけで完結されたい方はオートリベートを導入してみるのもいいのかも知れませんね。

オートリベートにするか否か

「オートリベートを導入するか否か」については色々と議論の余地があるかと思います。
月あたり50万前後リベートで稼いでリベートで生活をしているような知り合いもいますが、このような場合はまずオートリベートの導入は避けた方が良いでしょう。

オートリベートの最大のデメリットは「リベートの現金化」と「オートリベート提供終了のリスク」です。
リベートの現金化はクレジットボーナスなどは色々と手間をかければ機会損失を避けることは可能ですがリベートを現金化する際に毎回数千円も取られていては実際に受け取れる現金が目減りしてしまいます。

またXMの「オートリベートプログラム」というメールでも記載されている通り、「オートリベートはあくまでもIBが運営しているものでXMは無関係である」という点と「XMは独断でオートリベートの提供を終了させる権利がある」という点です。

オートリベートの方が多くキャッシュバックをもらうことができますが、キャッシュバックサイトを選ぶ際には「他にキャッシュバックの出金方法を複数持っていること」という点と「そのキャッシュバックサイトが信頼できるかどうか」がかなり重要になってきます。
またオートリベートを利用するメリットがあるトレーダーはEAなどの自動売買でリベートをすぐに証拠金として利用する場合で、ハイレバレッジな取引を行う裁量トレーダーはリベートが取引に巻き込まれやすいためあまりおすすめすることはできないかと思います。

オートリベートはやめて銀行出金にしようと考える方は下記も参考にしてみてください。