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世界中の為替取引における「ドル」の割合
突然ですが、世界中で最も取引量が多いのはどの通貨ペアだと思いますか?
国際決済銀行(BIS)によると、2016年に行われた調査によると、EUR/USD(ユーロ/ドル)・USD/JPY(ドル/円)・GBP/USD(ポンド/ドル)と続いています。
通貨ペア | 取引高(%) |
---|---|
EUR/USD(ユーロ/ドル) | 23.1 |
USD/JPY(ドル/円) | 17.8 |
GBP/USD(ポンド/ドル) | 9.3 |
AUD/USD(豪ドル/ドル) | 5.2 |
USD/CAD(ドル/加ドル) | 4.3 |
USD/CNY(ドル/人民元) | 3.8 |
USD/CHF(米ドル/スイスフラン) | 3.6 |
EUR/GBP(ユーロ/英ポンド) | 2.0 |
USD/MXN(ドル/メキシコペソ) | 1.8 |
USD/SGD(ドル/シンガポールドル) | 1.6 |
出典 国際決済銀行(BIS)
また、取引されている通貨ペアのほとんどにドルが含まれていることが分かります。
つまりドルの動きをある程度予想するには、アメリカの経済指標を抑えることが重要ということになります。
そこで今回はアメリカの重要な経済指標を紹介したいと思います。
アメリカの重要経済指標
FOMC政策金利発表
FOMCとは、FRB(連邦準備制度理事会) により6週間毎・年8回発表される アメリカの金融政策の最高意思決定機関のことを指します。
トレーダーは利上げされるか(または利下げされるか)に注目していて、FOMC政策金利発表で公表される内容により大きく相場が変動する可能性があるため注意してチェックする必要があります。
FOMC議事録公表
FOMC議事録 とはFOMCで金融政策が決定された3週間後に公表される議事録のことで、政策金利決定の背景やアメリカ経済の先行き、議決に対するメンバーの認識などの情報を知ることが出来ます。
FOMC議事録公表も相場が動く材料となる可能性があるため注目するべき経済指標だといえます。
雇用統計・失業率
雇用統計と失業率はアメリカの景気の動向をはかる指標として注目度が高く、その結果によっては相場が大きく動くため 「雇用統計祭り」と呼ばれており、雇用統計と失業率が発表される毎月第1金曜日はお祭り騒ぎとなります。
新規失業保険申請件数
新規失業保険申請件数とは失業者が新規で失業保険給付を申請した件数を集計したもので、 新規失業保険申請件数が増加すると失業者が増加したということになるため、アメリカの雇用情勢を把握することが出来ます。
ADP雇用統計
ADP雇用統計とは、アメリカ政府が発表する「米雇用統計」に対して給与計算代行をしている会社が発表する雇用統計のことで、米雇用統計の2日前に発表されるため調査方法などの違いにより数値に誤差が生じるものの、ある程度米雇用統計の結果を予測することが出来るとして注目されています。
国内総生産(GDP)
米GDPは四半期毎に集計され、速報値・改定値・確報値の3回に分けて発表されます。「国内総生産」という名前の通りアメリカの経済力を示す指標で、景気の動向を知るために重要視されています。
消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数は消費者の購買意欲をはかる経済指標で、インフレかデフレかを判断するための重要な材料になるほか、国民生活に直接影響するため注目度の高い指標となっています。
住宅建設許可件数
建築許可件数とは、着工前に許可申請をしなければならない地域で住宅の建築が許可された件数を指します。 住宅を購入する人の大半はローンによるものであるため、その特徴として金利の影響を受けやすいことが挙げられます。
また建築許可件数が増加すると、家具や電化製品などの購入も増えるため景気動向をはかる指標として注目されています。
今回のまとめ
以上、注目すべき重要経済指標を紹介しました。指標発表時には相場が激しく動く可能性があり、大きく稼げるチャンスになり得ますが同時に損失を出すことになる場合もあるということを頭に入れて、指標トレードをする際にはリスク管理をしっかり行うようにしましょう。
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