金融庁が国内FXレバレッジを10倍程度に引き下げ検討

金融庁が国内fx業者の個人口座を対象に、レバレッジを現行の最大25倍から10倍程度に引き下げる検討に入ったという報道がありました。
これは金融庁によって、「個人投資家や金融機関が想定を超える損失を超えるリスクが高まっている」と判断されたことが要因となっているようです。
2010年以前まではレバレッジ規制がありませんでしたが、2010年8月に50倍に2011年8月には25倍に引き下げられてきており、早ければ来年にも10倍へ引き下げられる可能性があるとみられています。

個人トレーダーへの影響と対策

レバレッジが10倍に規制された場合、個人投資家にどのような影響があるのかとその対策方法について解説していきたいと思います。

個人トレーダーへの影響

市場参加者の減少による利益の減少

レバレッジが最大10倍に引き下げられた場合、市場参加者の減少でボラティリティが低下し、それに伴う利益の減少が懸念されます。

ボラティリティとは
「価格変動率」のことで、価格変動の幅が大きい場合を「ボラティリティが高い」、価格変動の幅が小さい場合を「ボラティリティが低い」といいます。

必要となる証拠金の増加とエントリー出来るポジションの減少

レバレッジが10倍に引き下げられると、これまでレバレッジ25倍でトレードしていた場合、必要となる証拠金が増える上にエントリー出来るポジションの数が減ることになります。

例)ドル円で、1ドル=100円の時10万通貨単位の取引をする場合

レバレッジ25倍の時必要な証拠金は、
1000万円(100円×10万通貨単位)÷25倍=40万円
レバレッジ10倍の時必要な証拠金は、
1000万円(100円×10万通貨単位)÷10倍=100万円

レバレッジを最大の25倍で取引した場合と比較すると、1ドル=100円の時10万通貨単位の取引をする場合に必要な証拠金の差額は60万円になります。

また、
レバレッジ25倍の時エントリー出来るポジション数は、
100万円(資金)÷40万円=2.5
レバレッジ10倍の時エントリー出来るポジション数は、
100万円(資金)÷100万円=1
となり、レバレッジ25倍だと2ロットエントリー出来るところが、レバレッジ10倍だと1ロットしかエントリーすることが出来ないことになります。

レバレッジ10倍規制への対策

金融庁が国内FXのレバレッジを10倍に規制した場合の対策として以下の方法が考えられます。

1取引通貨ペアの変更

2レバレッジ10倍以下での取引

3国内FX業者で法人口座を利用する

4海外FXの利用

123は、あまり現実的な対策とはいえません。ここでおすすめしたいのが、4の「海外FX業者の利用」です。

低スペックの国内FXを利用するより海外FXの方が断然有利

低スペックの国内FX業者を利用し続けるよりも海外FX業者への移行をおすすめします。ここからは、海外FXをおすすめする理由について紹介していきたいと思います。

追証なしのゼロカットシステムを採用

追証とは、保有しているポジションを維持するのに必要な維持証拠金額を下回った場合に追加で入金しなければならない証拠金のことをいいます。
ロスカットの基準は各業者によって異なりますが、口座内の証拠金が証拠金維持率を下回った場合業者によるロスカットが行われます。
しかし相場の急変時などロスカットが間に合わず、マイナス残高(負債)になってしまう場合があります。

国内でゼロカットシステムを採用しているFX業者は存在せず、2015年1月15日にスイスフランショックで相場が急変した際、国内FX未集金額は33億8800万円に及んだといわれています。
一方海外fx業者のほとんどはゼロカットシステムを採用しており、ロスカットが間に合わずマイナス口座になった場合はマイナス分をゼロに戻してくれるため、口座に預けている証拠金額以上のマイナスになることはありません。事実、スイスフランが発生した際にもほとんどの海外FX業者はマイナスとなった顧客の口座を全てリセットし、追証を請求することはありませんでした。

NDD方式の注文方法を採用

国内FXはDD方式・海外FXはNDD方式の注文方法を採用しています。
NDD方式の場合、ディーラーが介入せずインターバンクに直結しているため、透明性の高さがメリットだといえます。

豪華なボーナス

実施しているボーナスや条件は各海外FX業者により異なりますが、口座開設や入金をするだけでボーナスが貰えるところも存在します。

各海外FX業者の規定により、キャッシュバックサイトを経由して口座開設した場合はボーナスを受けられない場合があります。

最大888倍のハイレバレッジ

国内FXはレバレッジが10倍に規制される可能性がある一方、海外FX業者を利用すると最大888倍のハイレバレッジでトレードをすることが可能です。

ハイレバレッジは危険?


たまに「ハイレバレッジはハイリスクハイリターンで危険」という記事を目にしますが、そもそもレバレッジとは「少ない証拠金でポジションを持つことが出来る」という制度で、レバレッジが888倍なら利益や損失も888倍になるという訳ではありません。

レバレッジの仕組みについて理解すればお分かりいただけるかと思いますので、例を挙げて紹介させていただきます。

例)ドル円で、1ドル=100円の時10万通貨単位の取引をする場合

●レバレッジ10倍の時
必要な証拠金は、1000万円(100円×10万通貨単位)÷10倍=100万円
1ドル=99円になって損切りしたとします。
この時の損失は、
99円×10万通貨単位=990万円
1000万円-990万円=10万円
になります。

●レバレッジ800倍の時
必要な証拠金は、1000万円(100円×10万通貨単位)÷800倍=1.25万円
同じく1ドル=99円になって損切りしたとします。
この時の損失は、
99円×10万通貨単位=990万円
1000万円-990万円=10万円
になります。

上記の計算を見ると、レバレッジ10倍の時と800倍の時で損失に差がないことが分かります。

ハイレバレッジは危険と言われる原因は、「ハイレバレッジでトレードすると証拠金が少額で済むため、大量にポジションを持つことが出来る」という点にあります。
自己資金以上にポジションを保有すると為替相場が自分の予想に反する動きをした場合わずかな変動であっても損失が大きくなり、ロスカットされることになります。

つまりきちんと資産管理が出来ている人にとってハイレバレッジは、少額で大きな利益を出すことが出来る可能性のあるお得な制度でしかありません。

海外FX業者の利用における懸念点

ここまで海外FX業者を利用する際のメリットを紹介してきましたが、ここからは初めて海外FXを利用する方のために懸念点についても書いていきたいと思います。

変動制の課税率

まず前提として、海外FX口座を利用してトレードをしていても日本に在住している以上、FXで得た利益については日本に確定申告と納税を行う義務があります。
ここで気になるのは「海外FXで得た利益はどのように申告すれば良いのか」というところですよね。
ここからは国内FXと海外FXの課税方法の違いを交えて説明していきたいと思います。

海外FXは税率50%って本当?

海外FXについて調べたことのある方は、「海外FX口座を利用してトレードした場合、50%課税される」という記事を読んだことがあるかもしれません。しかしそれは大きな誤解です。

その理由を説明するために、まずは国内FXと海外FXの課税方法の違いについて説明します。

国内FXは分離課税になっていて、これは「国内FX業者を利用してどれだけ利益を得ても課税率は一律20%」という課税方法です。

一方海外FXの場合、海外fx口座は日本の「金融商品取引法に基づく許認可」を得ておらず店頭デリバティブ取引には該当しないため、総合課税(雑所得)として課税されることになります。

総合課税では得た利益によって課税率が変動するため、ここが海外FXの課税率は50%だと誤解されやすいポイントだと考えられます。

では総合課税の場合どのくらい利益を出すといくら課税されるのか、表にまとめましたのでご覧下さい。

課税所得金額税率
195万円以下15%
195万円超330万円以下20%
330万円超695万円以下30%
695万円超900万円以下33%
900万円超1800万円以下43%
1800万円超50%

上の表から、税率が50%になるのはFXで出た利益が1800万円を超えた場合だと分かります。一般的に個人トレーダーでこれだけ利益を出すのは難しいと思われますのであまり税率50%を気にする必要はありません。

利益が330万円以下であれば国内FXの税率と同じ・またはそれよりも安くなります。

信託保全の義務化なし

信託保全とは、顧客から預かった資金を信託銀行に預託することで、FX業者が万が一倒産した場合でも信託管理会社か弁護士を通じて顧客へ資金が返却される制度のことをいいます。

国内FX業者は法律により信託保全が義務化されていますが、海外FX業者は信託保全の義務化はありません。しかし義務化されていないとはいえ、信託保全を導入している海外FX業者もあります。また信託保全を導入していない業者にも、分別管理や一部信託保全、その他独自の保険制度などによって顧客の資産を守る制度が存在します。

国内FX業者よりもスプレッドが広め

海外FX業者は一般的に、国内FX業者よりもスプレッドの幅が広めに設定されています。
これは、上記で説明した注文方法の違い(DD方式とNDD方式)によるものです。

キャッシュバックサイト経由での口座開設がおすすめ

海外FX業者の利用を検討している方はキャッシュバックサイト経由での口座開設がおすすめです。キャッシュバックサイトを利用すると取引量に応じてキャッシュバックが受けられます。
キャッシュバックサイトを経由して口座開設した場合、トレードする度キャッシュバックが受け取れるため、実質取引手数料を抑えることが出来ます。

キャッシュバックサイトNo1はTariTali!

TariTalilogo
TariTaliとは海外FX業者を対象としたキャッシュバックサービスで、TariTali経由で開設した海外FX口座の取引量に応じて高いリベート率でキャッシュバックしてくれます。

高い透明性と信頼性

変動制の為替レート

一般的なキャッシュバックサイトの場合1pips=100円の固定レートで計算されていますが、TariTaliではYahoo Financialの為替レートに基づいて支払いが行われるため、不正行為の心配は一切ありません。

取引履歴が毎日確認出来る

また取引履歴についても一般的なキャッシュバックサイトの場合、キャッシュバック額の合計しか分からず詳細を確認することは出来ませんが、TariTaliは毎日取引履歴を確認出来るシステムを導入しているため、取引履歴を細かくチェックすることが出来ます。

キャッシュバック率や取引履歴を公開している点から、TariTaliはキャッシュバックサイトの中で最も透明性が高く信頼出来るサイトだといえます。

レビューサイトとしての信頼性も抜群

取扱業者について良い面ばかりを紹介する他キャッシュバックサイトとは違い、取扱業者に対しても辛口レビューをするのがTariTaliの特徴です。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で自分の取引スタイルに合った海外FX業者を選ぶことが出来るので、都合の悪い部分もきちんと記載してくれているTariTaliのようなサイトはありがたいですよね。
また海外FX業者のレビュー以外にもFX業界の裏側を暴露したりと興味深い記事を書いているので、気になった方はチェックしてみて下さい。

取扱業者は7社と少なめ

TariTaliでは顧客保護の観点から過去出金拒否があった業者や評判の悪いFX業者は取り扱っていないようです。
取扱業者が7社と他のキャッシュバックサイトと比較して少ないような気もしますが、これはTariTaliが自信を持っておすすめ出来るFX業者しか取り扱っていないということの表れのため、TariTaliで取り扱っている業者は安心して利用することが出来ます。

海外FXキャッシュバックサイトの比較

キャッシュバック出金スピードと手数料を徹底比較

キャッシュバックサイト別に出金スピードと手数料を比較しました。

サイト名手数料最低出金額出金可能時期
TariTali無料1500円以上翌月1日から出金可能
RoyalCashBack無料5000円以上翌月20日から出金可能
FinalCashBack無料5000円以上翌月25日から出金可能
CASHBACKFOREX40USD200USD以上翌月12日から出金可能
CASHBACKVictory500円5000円以上翌月末から出金可能

他キャッシュバックサイトの最短出金日数は翌月後半から翌々月後半、出金出来るのは「1ヶ月に1回まで」となっていますが、TariTaliは立替え支払により出金可能日数は最短翌日と好条件の実現を可能にしています。

今日のまとめ

ookami

今日は、国内FX業者を利用する上でレバレッジが25倍から10倍に引き下げられた場合の個人トレーダーの影響と対策について書いていきました。
レバレッジが更に引き下げられてしまう前に、キャッシュバックサイト(TariTali)を経由して海外FX業者へ移行することを強くおすすめします。

TariTalilogo